燃料はキャンディ! 世界初のハイブリッドロケットが打ち上げ成功
ブロードバンド
その他
注目記事

「Candy Rocket」は、UHA味覚糖と、秋田大学 秋田宇宙開発研究所の和田豊所長、和歌山大学 宇宙教育研究所の秋山演亮所長、国立天文台チリ観測所の阪本成一教授らにより開発されたハイブリッドロケットだ。全長1800mm、直径150mmで、重量は10kg。回収用パラシュート、ビデオカメラ、加速度センサ、気圧センサ、回収用ブザー、キャラクター人形などを搭載する。
固体燃料と液体酸化剤という、2種類の推進剤を組み合わせた「ハイブリッドロケット」が、近年注目されている。一般的に固体燃料としては、樹脂やゴムやワックスが用いられるが、「Candy Rocket」では、ソフトキャンディを固体燃料として使用。ソフトキャンディ「ぷっちょ」20個を固体燃料として燃焼する。
秋田宇宙開発研究所の和田所長は、「私の専門はロケットの燃焼系で、非常に大きなものまで視野に入れ開発しているが、今回でキャンディがエネルギーの高い良い燃料として使えることが実証できた。将来、人類が宇宙に出て行ったときに、限られた物資でエネルギーを取り出さければならないが、もしかしたら非常食として持っていったキャンディが、最後自分たちが脱出しなければならなくなったときに緊急用の燃料になる、そんなことにもつながる研究だった」とのコメントを寄せている。
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/