【SS2015リポート042】アズビル、10万人規模の入退管理を実現する管理システム | RBB TODAY

【SS2015リポート042】アズビル、10万人規模の入退管理を実現する管理システム

エンタープライズ セキュリティ
シンプル設計の入退室管理システム「IDSMART-2(ローマ数字)」の展示パネル
シンプル設計の入退室管理システム「IDSMART-2(ローマ数字)」の展示パネル 全 4 枚
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 アズビルはセキュリティショー2015にて、最小で扉ひとつに導入できるものから10万人規模の施設向けのものまで、各規模に応じた入退管理システムを展示した。

 機能を絞り込んだ最もシンプルなシステムは「IDSMART-2」(※正式には、「2」はローマ数字)で、1扉の入退室管理から導入でき、カードリーダーとコントロールパネルを設置するだけで運用の開始が可能。設定の変更なども小型のコントロールパネルから行うことができる。

 また、別売の専用ソフトを購入し、PCに接続すれば3万人の登録・管理が可能。入出記録にアクセスしたり、入退室の時間制限をかけるなどのタイムスケジュール設定を行うことが容易だ。基本はシンプルながらも柔軟性を備えた造りになっている。

 続いて中小規模の施設に向けて提案されているのは「savic-ssEZ」。こちらは簡易ソフトを使用したPC経由の運用となる。3万人を登録・管理する機能を備え、マグネットスイッチや人感センサー、出入ゲートなどのセキュリティ機器と連動させて運用できるほか、グラフィック表示で在室人数をひと目で把握できるなど警備面でも役立つ機能を擁する。

 最大規模のシステムは「savic-netFX」。制御ゲート数は1,200以上。最大10万人を登録して入退室管理できるほか、ビジターカード管理システムにより、1万人の来訪者の入退室と在場管理を行うことができる。各種セキュリティ機器との連動して運用されることは、前出の「savic-ssEZ」と同様だが、今回の展示で参考出品されたのは入退室管理と連動した“省エネルギー対策”をテーマとした新システムだ。

 大規模な施設になれば各所で発生する少しのロスも積もり積もってばく大になる。そこでID管理された入退室情報を流用し、その人物が居る場所のみを狙って空調や照明のオン・オフを制御するというもの。入退室の際にそのオフィス全体の空調・照明のオン・オフを行う仕組みは既にあるが、こちらはさらにスポットを絞って制御しようという提案となる。

 同社の研究開発拠点である藤沢工場に試験導入したところ約20%の省エネ効果が得られている。また大規模な施設では、扉やゲートによる管理だけではなく施設の周囲を警備することも重要。同社のブースでは、そんな外周監視のための赤外線サーマルカメラを用いたセキュリティシステムも展示された。

 全く光のない状態でも温度を映像化する機能を備えた高画質2,900万画素のカメラを設置することにより、1km先の暗闇から侵入する者の姿も体温から検知し、警報できる。広大な上に厳重な警備を要する重要施設への導入が想定されている。

《防犯システム取材班/小菅篤》

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