【SXSW2015】クリエイティブエキスポで見たメーカーズムーブメント
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会場に入ってまず驚いたのは、スターウォーズでおなじみのR2-D2がお出迎えしてくれたこと。そう、3足歩行のいかにもロボットという声、というか音でコミュニケーションするロボットだ。これはR2-D2ビルダーズクラブというグループが展示しているものだった。R2-D2ビルダーズクラブの発足は1999年、世界に5000人もの会員がいて、実際の生活に根差したRシリーズのドロイドを作るのが目的らしい。話しかけるとちゃんと応えてくれるし、ボディのいくつかのパーツも反応してくれる。言葉を発せず音なので、ちゃんと理解しているのかは疑わしいが、アメリカ人には大人気。子供たちが群がり、一緒に記念撮影をしたりしていた。
そのほか、いくつかユニークな展示があったので、ここで紹介しよう。
■子どもたちに、科学への興味を抱かせる
一人で参加し、特に出展者名もないおじさんが、水に溶かすと色が変わる白い粉を披露。その水にレモンを絞ると、紫色からピンク色に変わる。といっても何のことかわからないかもしれないが、これは酸性かアルカリ性かによって色が変わるという粉末で、いわゆる理科的な話。つまり土が酸性かアルカリ性かでこの水に溶けた粉は色が変色し、植物の花の色を変化させることができる。これを利用し、花壇などの花を好きな色に育てることができるのだという。
またオースティンの子供ミュージアムthinkeryのブースでは紐の長さが違う釣り下がったポットを並べて同時に離すとどのように揺れるかを見せ、こちらは物理的な気づきを与えるような展示を実施していた。いずれも子供たちにこれらの科学的な興味を沸かせるには十分な展示と言える。
《亀川 将寛》
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