『境界のないセカイ』打ち切りに編集長がコメント……「表現の抑圧」批判には触れず
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『境界のないセカイ』は、男女が性別を自由に変えられる未来を舞台としたラブコメディ。「マンガボックス」上で連載され、講談社から単行本化することも決定していたが、15日、作者である幾屋氏が自身のサイトで、15話をもって打ち切り、さらに単行本化も中止となってしまったことを報告。その理由について、あくまで担当編集からの伝聞でしかないと前置きしたうえで、講談社側が、男女の性役割に関する作中のセリフにセクシャル・マイノリティの個人・団体からのクレームが寄せられることを恐れたからだと説明。そのうえで、問題となったメッセージはあくまで登場人物のひとりの発言であり、作品を通じて否定されていく意見だったと語った。
この打ち切りに対して、18日には、セクシャル・マイノリティ団体であるレインボー・アクションが公式サイトで、作中の表現に問題はないと見解を表明。逆に「『性的マイノリティの団体・個人』を怪物視・あるいは怪物化し、性に関する差別を助長する」と講談社側に意見するなどと、ネット上を中心に「過剰に表現を抑圧しているものではないか」と騒ぎに。
そして、25日までに『境界のないセカイ』最終話の末尾に「マンガボックス」編集長・ 樹林伸の名義で、連載終了のアナウンスが付け加えられた。「幾屋先生には、連載の中止をご理解いただき、大変感謝しております」とつづられているが、騒ぎについては触れられていない。
なお、 樹林氏は24日に自身のTwitterで、講談社と自身から近日中に公式見解を出す予定だとアナウンス。「樹林編集長のコメントも出ます。ただ後者は大幅に内容をカットされました」と語っていた。
《原田》
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