『葡萄』は、サザンオールスターズの約10年ぶり通算15作目のオリジナルアルバム。3月31日に発売され、発売初週で30.0万枚を売り上げた。アルバム首位は、『キラーストリート』(2005年10月発売)以来通算で17作目。サザンのアルバムは、年代別で、80年代は『タイニイ・バブルス』『ステレオ太陽族』など計7作、90年代は『Southern All Stars』『稲村ジェーン』など計7作、00年代は『バラッド3~the album of LOVE~』『キラーストリート』の2作で首位となっており、今回、10年代初のアルバムとなる本作でも首位を獲得した。
これまで、このような4年代連続でのアルバム首位(オリジナル、ベストなどすべて対象)は、徳永英明、桑田佳祐、山下達郎、松任谷由実、氷室京介、竹内まりやの計6組が達成しているがいずれもソロアーティストで、1970年のアルバムランキング発表開始以降、グループとしては史上初となる。サザンのボーカルの桑田佳祐は、ソロおよびグループ両方での達成となり、これは個人として史上初の快挙。さらに、サザンオールスターズは、80年代・90年代・00年代・10年代とベスト盤を含まないオリジナルアルバムで首位となっており、これはソロアーティストを含めても竹内まりや(80年代~10年代)に続く史上2組目の記録となった。
タイトルの『葡萄』について桑田佳祐は、「『葡萄』という字面にまずインスピレーションを感じた。葡萄の葉が心臓、房が乳房、つるが人に巻きつく感じにそれぞれエロティシズムを連想させたことが、このタイトルに結び付いていった」と語っている。
同じ集計期間の4月13日付オリコン週間シングルランキングでは、SKE48の17thシングル「コケティッシュ渋滞中」が発売初週で64.0万枚を売り上げ、初登場首位を獲得した。初週売上は、11作目の「チョコの奴隷」で記録した53.9万枚を上回るデビュー以来の最高記録となっている。また、SKE48と同時発売のNMB48の11thシングル「Don't look back!」は44.7万枚で2位に入った。