都心部の防災行政無線をテレビで配信……TCNが実証実験を開始
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そもそも防災行政無線は、災害時に警報や注意報、避難指示などを行うための無線システムだが、都心部では周囲の騒音にかき消されることも多かったという。
いざという時に肝心の警報などをしっかりと届けられるように、広く普及している地デジTVを活用し、聞こえにくかった防災行政無線を補完することを目的としている。
TCNコミュニティチャンネル(地デジ11ch)を表示させ、リモコンの黄色ボタンを押すだけで、防災行政無線の音声をテレビから明瞭に聴くことができるサービスとなる。画面には行政からの緊急連絡がオーバレイ表示される。
今回の実証実験は荒川区・千代田区・文京区の協力のもと、該当地域に住む東京ケーブルネットワークのテレビ接続者及び、アンケート&インタビュー調査に回答可能な人をモニターとして30名程度募集して行う。
使用する機器と技術は、住友電工の地上デジタルHD・SD自主放送センター機「DME-3501」のエンコード技術と、メディアキャストが提供する統合型データ放送ソリューション「DataCaster M3(データキャスター エムスリー)」のデータ放送技術等を活用したもの。なお、視聴者側は追加設備を必要としない。
実証実験を元に、地域社会に向けたサービスやコンテンツ展開などの調査を行うとしている。
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《防犯システム取材班/小菅篤》
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