これからの組織作りを考える……“社内起業家”に焦点

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2015.4.30（木）12:00

『“99％の社員”から抜け出す人の考え方～イントレプレナーが日本の未来を創ってゆく。～』（杉元崇将著　1,620円　ダイヤモンド社）全 3 枚

　日本の成長戦略の1つとして「産業の新陳代謝とベンチャーの加速」が掲げられ、“起業ブーム”と言われる昨今。そんな中、組織を内側から変革するべく、企業内でプロジェクトを担う社内起業家（イントレプレナー）が注目され始めている。

　このたび、ウェディングをはじめとする6分野でビジネス展開するポジティブドリームパーソンズ（以下、PDP）の杉元崇将氏が、社内起業家の価値について著した書籍『“99％の社員”から抜け出す人の考え方～イントレプレナーが日本の未来を創ってゆく。～』（1,620円　ダイヤモンド社）を刊行した。

　PDPでは、社員の成長を促す仕組みとして、“PDPカレッジシステム”という社内大学を設置。ビジネスの基礎から経営計画の立案手法まで、幅広い知識を全社員が学び、起業家マインドを育成することを目的としている。また、最良のサービスを提供する取り組みとして、金沢工科大学との共同研究で“感動の技術化”も進めている。

　かつて、離職率の高さから、採用面において人員補充型から理念共感型へ転換したという杉元氏。上記の取り組みのほか、女性社員の妊娠や育児と仕事の両立をサポートするポジティブ・ママズ制度を導入し、人材の戦力化を図る。同書は、「組織の中でやりたいことを見つけられない」というビジネスパーソン、これからの組織作りを考える会社経営者にとって、参考となる書籍となっている。

《渡邊晃子》