スマートカーの将来形……コンセプトモデル『プロジェクトN』が公開
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博泰は2009年に設立された、おもに「カーコネクト事業」を手がける大手サプライヤー。クラウドベースのテレマティクスサービスやインフォテイメントシステムを自動車メーカーに供給するほか、アフターマーケット市場でも販売している。
また先進的なインターフェイスの研究や、実験車両のプラットフォーム開発と製作、さらにはEコマース事業も手がけるなど、エレクトロニクス領域で幅広いビジネスを展開。そして同社の手がける事業を統合し、「スマートカーの将来形」を示唆するものとして作られたのがプロジェクトNだ。
メーカーによれば、これは「エポックメイキングなスーパースマート・エージェント」なのだという。「私たちの感情を理解することが可能な、インテリジェントサービス端末です。自動車に対する認識をベイマックスと同じものに変えます」。
なぜベイマックスなのか。それは「ベイマックスのユニークさは、カーネギーメロン大学(のような工学的イメージ)ではなく、神話やフィクションに触発された想像力によって生み出されたという点にある」からだという。
メカニズムはスペックを高めることが最終目的ではなく、そのスペックを用いてユーザーの感情に作用することこそが目的、というわけだ。
ちなみにベイマックスは、登場作品「ビッグ・ヒーロー6」では全身を甲冑に包んで戦う、マッチョな人造ヒーローとして活躍する。しかし自身の名をタイトルに冠したスピンオフ作品では、柔らかなボディを晒す「心を癒すケアロボット」へと変容している。
プロジェクトNが巨大なスーパースポーツカーのシルエットでありながら柔らかな面構成となっているのは、こうした「優しさ」を表現したものでもあるわけだ。そして車内の乗員が向かい合うのはもちろん、優しいほうのベイマックスだ。
資料にはこう書かれている。「これはわたしたちの健康維持や世話をしてくれるバトラー(執事)です。博識で、心配事や困り事にたいして最善の解決策を見つけ出してくれます。そして他の誰よりも理解してくれる親友なのです」。
もちろん現段階では、こうした存在はベイマックスと同様に絵空事でしかない。しかしケアロボットやサーバントロボットは、限定的な用途ながらも実用化され始め、少しずつベイマックスへと近づいていっている。いずれは自動車も、ベイマックスになれる日が来るのかもしれない。
【上海モーターショー15】目指すのは”ベイマックス”…大手サプライヤーの提案する「優しい」スマートカー
《古庄 速人@レスポンス》
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