樹木希林、永瀬正敏ら主演『あん』が5分間のスタンディングオベーション……カンヌ国際映画祭
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日本人女性監督として最多のカンヌ出品(今回で7度目)を誇る河瀬直美監督の最新作『あん』。今回、「ある視点」部門のオープニングフィルムに選出され、現地時間14日夜、レッドカーペットイベントと上映会が行われた。
レッドカーペットに『あん』一行が現れると、「キキ!カワセ!」などの歓声の中、一斉にフラッシュがたかれた。樹木は、ドリアン助川と内田の間に腕をとりあい登場。タキシード姿の男性陣と、内田の赤のドレスがレッドカーペットに栄えた。
舞台挨拶つきの上映会のチケットおよそ1100席は完売。上映前、代表して監督から満員の客席へと挨拶がされた。「ある視点のオープニングには、かつて偉大な作家の方々もセレクションされていて、そのような場所に今回『あん』という作品でみんなと一緒に戻ってこられて本当に光栄です。今回の作品は初めて原作のある小説の映画化という事で私には多くのチャレンジがありました。その素晴らしいストーリーをいただいて、そしてここにいらっしゃる日本で30 年以上経歴のある俳優さんたちと共に、今回誇りを持ってこの作品を紹介したいと思います」と喜びと感謝を語った。
上映終了後、会場が明るくなるとすぐさまスタンディングオベーションが起こり、その拍手は5分以上続いた。それには監督も涙を浮かべたような表情で観客たちに手をふり、キャストたちも喜びをかみ締めていた。
映画『あん』は、5月30日より全国公開。
《田中沙織》
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