視覚障害者の外出を眼鏡型ウェアラブル端末でサポート…遠隔ガイドシステム「guide glass」 | RBB TODAY

視覚障害者の外出を眼鏡型ウェアラブル端末でサポート…遠隔ガイドシステム「guide glass」

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眼鏡型ウェアラブルデバイスを介して遠隔地にいる他者と視野情報や位置情報を共有し、会話を通じてサポートやガイドを受けることができる(画像はプレスリリースより)
眼鏡型ウェアラブルデバイスを介して遠隔地にいる他者と視野情報や位置情報を共有し、会話を通じてサポートやガイドを受けることができる(画像はプレスリリースより) 全 4 枚
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 パンタグラフは、眼鏡型ウェアラブルデバイスを活用した遠隔ガイドシステム「guide glass」の開発を発表した。眼鏡型ウェアラブルデバイスを介して遠隔地にいる他者と視野情報や位置情報を共有し、周囲の状況に関する案内や説明を受けることができるというシステムで、主に視覚障害者の外出をサポートすることを想定して開発されたもの。

 視覚障害者の外出には、歩道上の障害物や交差点など多くの危険や困難が伴う。道に迷ってしまった場合に自ら行程を修正することも難しく、行き慣れた場所以外に単独で外出するのは大きな不安がある上、白杖で必ず片手が塞がってしまう。こうした課題を解決するために開発されたのが本システムだ。

 眼鏡型ウェアラブルデバイスの「通信機能によりデータの送受信が可能」「搭載カメラにより視野情報の取得が可能」「眼鏡のように装着するため、ハンズフリーでの利用が可能」という利点を生かし、装着者の視野情報と位置情報をリアルタイムで共有でき、VoIPにより装着者と遠隔者で音声通話をすることも可能だ。これにより装着者の今いる場所と周囲の状況を確認しながら、会話を通じてサポートやガイドをすることができる。

 遠隔者側の端末はマルチデバイス対応で、PCのWebブラウザのほか、専用アプリをインストールしたスマートフォンやタブレットでの利用も可能だ。視覚障害者のサポート以外にも、子どもやお年寄りの見守りサービスや旅行者へのガイドなどでの活用も想定されている。

 今回開発したシステムはAndroid OSをベースに、試験機としてGoogle Glassを使用しているが、他の眼鏡型ウェアラブルデバイス向けにも対応を予定している。今後は実証実験等を通じて実用化へ向けた取り組みを進め、早期のサービス化を目指していく。

《防犯システム取材班/小菅篤》

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