正規品と偽ブランド品が違いが分かる!?……「憎むべきニセモノ展」レポート
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
このイベントは、同店のバイヤーが誤って買い取ってしまった偽ブランド品(模倣品)を、正規品と並べて約50組展示するというもの。来場者は実際に手で触れ、見比べながら、正規品と偽ブランド品の違いを学習できるという仕組みになっている。
開催は今回で6回目。2009年に、RAGTAG運営元であるティンパンアレイの査定責任者・永井氏がスタートしたものだ。
「当時は洋服を見に行っても、他店やネットで模倣品を非常に多く目にしました。服を買おうとしても模倣品があると、『ダマされるかも』と不安になってしまう。もっと安心してファッションが楽しめる世の中にしたいと、この展示を始めました」(永井氏)
偽ブランド品は精巧化する一方で、正規品だとうたって偽ブランド品を販売する店もある。以前は偽ブランド品は有名ブランドのものばかりだったが、今ではカジュアルブランドの製品であっても模倣品が存在するのだという。
しかし、消費者は模倣品の存在を知ってはいても、実物を見る機会はほとんどない。実際に手に取れる場所であればなおさらだ。その機会を作ろう、実際に偽ブランド品が存在するところを見てもらおうと、正規品と模倣品を並べて展示するスタイルになったのだそう。
来場者は過去の開催では、1日300人以上を記録したこともある人気のイベント。終了後のアンケートの回答率もよく、「こんなに(模倣品が)ある、コワイ!」「勉強になる」「もしかしたら買っちゃってるかもしれない」などと、数多くの感想が寄せられている。ところが、なかには「模倣品でもいい、デザインで選んでいるから(同じ)」と言う人もいるという。
それに対して永井氏は、「デザイナーや作り手が持っているこだわりがそのまま表れた『正規品』と、模倣品には明確な違いがあります」と言う。
《防犯システム取材班/小菅篤》
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