光とモバイルのセット割、利用者は全体の17%……ICT総研調べ
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それによると、光回線(FTTH)、ADSL、CATVインターネットを合わせた「固定ブロードバンドサービス」の加入者数は、2015年3月末時点で3,628万件。そのうち、光回線は2,665万件(74%)。2014年度の1年間における光回線純増数は128万件で、前年を下回っている。ADSL回線も減少傾向が続き370万件(10%)まで減少した。CATVインターネットも592万件で前年の605万件から減少に転じている。
こうした状況から、固定ブロードバンド事業者各社は、モバイル回線などとの「セット割引」に注力。auスマートバリューが先行してサービスを展開していたが、NTT東西も昨年より「光コラボ」サービスを開始している。これらが効果を発揮することで、光回線は、2015年度は151万件程度の純増が期待できると同調査では見ている。
ICT総研が2015年5月に実施したWebアンケート調査(回答者総数3,335件)において、auスマートバリュー(セット割引)の利用者は11.3%、NTT光コラボ(セット割引)の利用者は2.4%。その他を加えると、全体の17%がセット割引を利用していた。今後は、セット割引を利用していないユーザー(31.9%)、セット割引の対象となっていないサービスのユーザー(51.2%)の取り込みが課題だと言える。
またWebアンケート調査(回答者総数3,341件)において、固定ブロードバンドサービスの利用者による顧客満足度を分析したところ、「ソフトバンク光」の満足度ポイントが75.7、「ドコモ光」が72.2と高い満足度を示していた。光コラボサービスではない「NTTフレッツ光」に対する満足度は65.1であり、料金面などの優遇により、満足度に差が出ていることが伺える。現在、電力やガスなどのエネルギー料金とのセット割引が検討されており、今後は「異業種提携によるセット割引」も登場するとみられる。
《冨岡晶》
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