【ケーブルコンベンション2015】ケーブルテレビの主役は……入間ケーブルテレビ
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日本ケーブルテレビ連盟とイードは10日、「ケーブル・アワード2015ベストプロモーション大賞」を発表した。グランプリには、入間ケーブルテレビ(グッドプラクティス部門でエントリー)の「メディアミックスで伝える愛情いっぱいの給食」が選ばれた。
「給食だいすき」は市内の小学校の給食風景を、4時間目の終わりから後片付けまでをリポートする。入間ケーブルテレビの収録番組、FMチャッピーの生放送、ツィッター、フリーペーなどメディアミックスで展開する。
「『給食の時間はみんなが笑顔』と言われたのが企画の発端だ」と、篠田課長。「たとえば作文を紹介するような企画だと優秀な子どもしか登場しない。地域密着のケーブルテレビはみんなが主役なので、給食をテーマにした」。
こうして取材を始めてみると、給食を準備する栄養士が頑張っていることに気づいた、と篠田課長は言う。「栄養士の先生の笑顔がすてきだった。地元の食材を採用したり、調理準備を授業に取り入れたり、新メニューや季節感を反映したメニューの考案、子どもの苦手な食材を美味しく食べてもらう工夫など、地道に頑張っている。そういう人たちは自分が頑張っているとは言わない。それを紹介するのがケーブルテレビのこだわりだ」。
入間ケーブルテレビが創立25周年で、「給食だいすき」は8年ほど続いている。学校側にも簡単に受け入れてもらえている。「学校には何の準備もいらない。廊下の掲示物からでもネタを拾って来る。メディアミックスは難しいが、フリーペーパーでレシピを紹介するなど、栄養士の先生の協力もあってうまく実施できている」と篠田課長は説明する。
「給食費を払ってるんだから『いただきます』なんて言わなくていいんだ、という親がいる時代に、『すべての命をいただきます』『美味しかった、ごちそうさま』と挨拶している子ども達を見ると、教えられることが多い」
篠田課長はケーブル・アワードを毎年楽しみしている。「ケーブルテレビ各局の思いが伝わって来る。いつかは賞をとりたかった」と打ち明ける。
《高木啓》
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