【防犯防災総合展2015#003】刃物を持った暴漢相手でもOK!? さすまたから進化した「ケルベロス」
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これまでの刃物などを持った暴漢用対策グッズといえば、「さすまた」が筆頭に挙げらるが、シンプルで使いやすい反面、警察が来るまでの間、制圧状態を自力で維持する必要があった。しかし、「ケルベロス」は、暴漢との間合いを取れるというさすまたの利点を活かしつつ、制圧後に拘束し続けなければいけないという利用者の不安を克服した製品となる。
使い方としては、佐野機工製のさすまたの先端に拘束用のベルトである「ケルベロス」を装着し、それを暴漢に押し付ければ、簡単に暴漢を拘束&無力化できる。
「ケルベロス」は通常時がバー状になっており、そこに一定の力が加わるとクルクルっと丸まって暴漢を拘束する。ベルトには高系合強力面ファスナーを採用しており、自力での脱着はほぼ不可能。ちなみに1cm四方当たり、4kg以上の強力な吸着力を持っている。取材時に、筆者も巻きつけてもらったが、力任せで脱着させようとしても、ビクともしなかった。
本製品の優れたところは、確かな拘束力だけではなく、例え暴漢であっても傷付けることなく拘束できる点にもある。巻きつけられた瞬間は確かに一定の衝撃はあるが、それによって怪我をすることがないので、使用する側は、心理的な葛藤がなく使うことができるのだ。
効果的な使い方としては、暴漢の両腕をホールドするように胴体に巻きつけて刃物を持った手を無力化したり、両膝、両ももを狙って逃走を防ぐなどがある。
一方、確かな拘束力があるだけに悪用される危険性もあるため、佐野機工では法人格のあるユーザー限定で販売している。
「ケルベロス」は、2種類ラインナップされており、「ケルベロス1600」は、全長162cm、全幅10cm、重量1.7kg。「ケルベロス1400」は、全長135cm、全幅10cm、重量1.3kg。セットで使う伸縮2段式さすまたは、全長116~180cm、全幅50cm、重量1.3kgとなっている。
《防犯システム取材班/小菅篤》
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