【Interop 2015 Vol.45】IoT向けのソフト開発を簡略化……データ収集機能内蔵の小型ゲートウェイ
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
この手のひらサイズのデバイスは、主にIoTデバイスとクラウド間を中継するゲートウェイとしての利用を想定。従来から提供してきたマイクロサーバー「OpenBlocks」をそのままIoTに対応させており、レガシーから最新のBluetoothまでさまざまなインターフェイスをサポートしている。設置は壁にねじ止めするだけでOK。電源供給がUSBなので、スマホ向けのモバイルバッテリーが利用できる。
その上で、データ収集などに必要となるソフトウェア、Web UIを標準で搭載しているのが製品の大きな特徴となる。クラウド連携もソフトウェアで完結しており、IBMブルーミックスのMQTTプロトコルに対応。将来的にはアマゾンやOCN、ニフティなどにもデータをアップロードするインターフェイスを用意していく計画だ。
なお、同社にはすでにさまざまな分野から、IoTの実用化に向けて同社のサーバーを使いたいという声が上っているという。例えば、あるベッドメーカーでは、入院中の患者の就寝状態を確認するために、センサーを内蔵したベッドを開発。そのクラウドとの連携に、「OpenBlocks IoT Family」が使えないか検討している。
他にも、車いすや航空会社のカートなどでは、位置情報の検出にIoTを利用したいというリクエストがあがっているという。ゴルフカートでもインテリジェント機能を搭載して、アナウンスを流したり、他のグループとのコミュニケーション機能を持たせるといった構想があるようだ。
こうしたシステムを実用化するために、ソフトウェアをゼロから開発していては、スタートアップに多額のコストが必要となる。しかし、ソフトウェアを標準で搭載した「OpenBlocks IoT Family」なら、コスト的な負担をかけることなく、実証実験なども手軽にできるようになるだろう。
《丸田》
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