水分量から土砂斜面の崩落を高精度に予測……NECが島根・津和野町で実証実験 | RBB TODAY

水分量から土砂斜面の崩落を高精度に予測……NECが島根・津和野町で実証実験

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島根県・津和野町での「土中水分計」や「振動センサ」を用いた実証実験の様子(画像はプレスリリースより)
島根県・津和野町での「土中水分計」や「振動センサ」を用いた実証実験の様子(画像はプレスリリースより) 全 2 枚
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 NECは29日、土砂に含まれる水分量を解析することで、土砂斜面の崩壊の危険度を高精度に算出するための実証実験を島根県・津和野町で開始したことを発表した。今回の実験では、振動センサーを用いた検証も行い、複数の測定方法による土砂災害への対策を行っていく。

 同社の社会ソリューション事業・セーフティ事業の一環で、土中の水分量から土砂斜面の崩壊の危険度をリアルタイムに把握できるデータ解析技術と、振動センサーを活用して迅速な避難判断などを行うための実証実験となる。

 従来は土砂斜面崩壊の危険度を算出するためには「土砂の重量」、「水圧」、「土砂の粘着力」、「土砂の摩擦」など多くのデータを必要としていたが、同社では降雨量により変化する土砂状態の指標データを「土砂に含まれる水分量」のみから算出可能として、水分量を計測するだけで高精度に斜面の危険度をリアルタイムに把握することを実現した。これにより、前兆現象をいち早く察知し、土砂災害による被害をより最小限に食い止めるといった効果が期待されている。

 同社はさらなる実証実験を進めて技術強化を行い、今年度中の実用化を目指している。

《防犯システム取材班/小菅篤》

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