ペットの熱中症、「家の中ならたぶん大丈夫」がキケン!
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
この調査は、6月5日~7日に行われたもので、犬もしくは猫を飼育している人855名から回答を得たものだ(男性:60.4%、女性:39.6%)。暑さによるペットの体調不良=熱中症の症状としては、ふらふらする、ぐったりする、息苦しそうにしている、よだれが多く出る、体が痙攣する、食欲低下、水を飲まない、発熱、下痢、嘔吐といったものがあげられる。
まず「ペットの熱中症を感じたことがあるか(心配になったことがあるか)」を聞くと、「よくある(1.8%)」「たまにある(11.8%)」「一度だけある(7.5%)」となり、全体の21.1%に“ペットの熱中症”の経験があった。犬・猫別では、犬は全体の24.4%、猫は17.5%となっている。
「熱中症を経験した時期」を聞くと、5月から少しずつ増加し、8月だけで全体の約6割(59.1%)を占めていた。7月~8月の期間では、全体の8割強(83.7%)、6月~8月の期間では、全体の9割強(90.4%)となっている。この7月からが、いよいよ“ペットの熱中症の本格シーズン”だといえる。
熱中症になる環境としては、人間なら炎天下での運動、暑い車内に長時間いるといった状況があるが、ペットの場合、もっとも多かった回答は、「家のなかで普通に過ごしている時(44.8%)」だった。次いで多かったのは「家のなかでのお留守番中(21.2%)」で、むしろ「家の中」が上位を占めていた。3位以下は「お散歩している時(15.0%)」「車での移動中(10.8%)」「家の外でのお留守番中(8.4%)」となっている。
犬・猫別でも1位はともに「家のなかで普通に過ごしている時」だが、犬の回答率が32.8%だったのに対して、猫は56.8%と20ポイント以上も高い結果となっている。2位以降は犬・猫で結果が異なり、犬は2位「お散歩している時(26.7%)」、3位が「家の中でのお留守番中(15.0%)」だったのに対して、猫は2位が「家のなかでのお留守番中(27.3%)」、3位は「車での移動中(8.9%)」だった。いずれにせよ、「家のなかで普通に過ごしている=安心ではない」ことが如実に分かる結果となった。「普段からやっている対策」としては「風通しの良い環境にしている」が約7割でトップとなったほか、「エアコンで温度管理をする(45.6%)」「日が当たる場所に長時間居させない(38.0%)」などの意見も多かったが、確実とはいえないようだ。
具体的な症状では「ぐったりしていた」が全体の65.3%で1位、以下「息苦しそうにしていた(35.8%)」「食欲が低下した(21.6%)」などが続いている。「どのような応急対処をしたか」の1位は「水分を補給させた(犬:72.8%、猫:64.7%)」。「涼しい場所で休ませた(犬:52.5%、猫:55.1%)」「冷却材などを使って体を冷やした(犬:22.7%、猫:21.3%)」などもあがっている。
一方で、ペットが熱中症になってしまった際に、適切な処置ができたかどうかについて4段階で自己評価をしてもらったところ、「適切な対処ができた」と評価した人は55%だったが、残る45%が「適切な対処ができなかった」と考えていた。また、「動物病院などで診療した」という人は、全体の39.1%と4割弱に留まっている。
《冨岡晶》
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