今回公開された映像は、カイル・リースとサラ・コナーを暗殺するために送り込まれた殺人マシンT-800ターミネーターとのバトルシーン。これは、シリーズ第1作目の『ターミネーター』のカイルとサラがT-800を倒すべくして死闘を繰り広げる衝撃のラストシーンのオマージュとなっている。『ターミネーター:新起動/ジェニシス』では、このようなシリーズ作品のオマージュ要素も見どころのひとつだ。
オマージュであるということのほかに注目したいのが、“史上最大スケール”ともいわれる映像の出来栄え。第1作目の『ターミネーター』が公開された1985年頃のCG技術では、T-800が足を引きずっているかのような歩き方でしか撮ることができなかった。そのため、ジェームズ・キャメロン監督が苦肉の策で爆破シーンを追加したというエピソードがある。その第1作目から30年経った今年の『ターミネーター:新起動/ジェニシス』では、往年のファンさえもが度肝を抜く映像に仕上げられている。
今作のゴールドバーグプロデューサーは、「本当に大規模なスケールで描かれた映画。VFX、特殊効果、スタント、すべてがとても素晴らしい」と自画自賛する。「とにかく超大作。スクリーンの上では3分しかない場面も実際は2週間もかけて撮影した。たった1分のディテールさえ徹底的に考え抜かれているし、見事に映像化されている」と語る。大規模なセットや大作に慣れているはずのサラ・コナー演じるエミリア・クラークでさえ、今作の桁外れのスケールに驚きを隠せなかったという。
『ターミネーター:新起動/ジェニシス』は、現在も上映中。