初来日となるEepyBirdは、スティーブン・ヴォルツ氏とフリッツ・グローブ氏によるアートユニット。コーラのペットボトルにメントス・キャンディを入れると中身が勢いよく吹き出す現象をご存じの読者も多いだろう。
彼らはこの原理を研究し、多数のペットボトルを使って、間欠泉のようなコーラの噴水を同時に噴出させるパフォーマンスをYouTubeで披露。すでに100万回以上も視聴されているという。
今回、日本で初めて催された大噴水ショーでは、108本の「コカ・コーラ ゼロ」と540個のメントスを使った大迫力のパフォーマンスが繰り広げられた。コーラの口に「PDC」と呼ばれるキャップを取り付け、そこに事前にメントスを5個ずつ入れておく。
メントスの数は、1個でもそれなりに吹き出すが、5個ぐらいが丁度よいとのこと。メントスは、コーラの中に落ちないようにピンでせき止め、ピンをヒモで引き抜いてコーラに落とす仕組みだ。
実は、飲み物は炭酸が多く含まれる飲料ならば何でもよいのだが、噴出したあとに床がベトつきにくく、炭酸が強いコカ・コーラゼロを選んだという。両氏は、噴水が高くなる工夫も紹介した。これまでの実験で最も高く飛んだ飲み物はシャンパンだったそうだ。
ただしコーラよりも値段が張るのがネックだ。また一般の炭酸水では、温められたほうが冷やした場合より、かなり高く飛ぶそうだ。そこでパフォーマンス前にコーラを暖めておくことがコツだ。彼らが住む北米は、気温が低く、この点に気づくまでに長い時間がかかったという。
35度を超える炎天下のなか、いよいよパフォーマンスがスタート。軽快な音楽のリズムに合わせ、屋外ステージで両氏がコーラのPDCキャップのピンを引き抜いていく。すると数mもの高さまで達するコーラが勢いよく噴き出した。
ステージの周りでは、コーラのシャワーも浴びる観客もおり、パフォーマンス自体は1分間ぐらいの短いものだったが、そのたびに歓声が沸き上がった。
なお、ショーが終了したあと、108本のメントス味のコーラ(今回のパフォーマンスで使われたもの)が、観客にお土産として配られた。このショーは、2日も13時と16時から披露される予定だ。