まず目についたのが、KIMURA(TASKO inc.)のロボットマシンバンド「MMI-anmbient works 2015」だ。2014年10月から活動を開始したユニットで、音による即時性とバンドによるグルーヴ感によって、エモーショナルな空間環境をつくることが目的だという。
バンドは、2台のオート・オートマタ(ギター用の「オート・オートマターG」、ベース用の「オート・オートマターB」)と、エモーショナルなドラミングをする「セミ・オートドラムD」、人工音声による立体音響装置とボーカルを兼ねた「モーリさん」で構成される。アーティストも背後でロボットをコントロールしたり、ドラミングに参加していた。
エンターテインメント性を兼ねたミュージックロボットとしては、音楽研究所の「演奏ロボットこさくん&天使のハーブ」がおもしろかった。これは、人型ロボットが子ども用の和太鼓や、自作電子楽器の亀型マリンバ、電子ドラムを自動で演奏するものだ。演奏だけでなく、ロボットの胸のコアから出る風で、しゃぼん玉を飛ばすこともできる。
また、太陽光発電で電子楽器を動作させる太陽光発電音響装置計画の展示もユニークだった。風をセンサーで検知して、それをトリガーにして音楽として表現するもので、アンプ類などの電源はすべて太陽光発電(10W×2、20W)で賄っているエコなバンドだ。心が癒されるバリ島のガムランのような音色を奏でていた。