■吠える仕掛けもある「IoT探知犬」
IoT探知犬は、名前のとおり電波(Bluetooth Low Energy:BLE)の強度をもとに、近くのIoT機器を見つけて、その方向に自走する。
100円ショップで購入した鍋をパラボラアンテナとして利用し、対象IoT機器から電波を集約。そのアンテナの前にEdisonを設置し、ビーコンのように使う仕組みだ。もし自走スペースがない場合は、匂いを嗅ぐ犬のように、IoT機器の方向を向いて吠える仕掛けも盛り込んでいるそうだ。
タコメータ付きトイレットペーパーホルダーは、紙を勢いよく引っ張るとメータが触れる。ワットが考案した遠心調速機(ガバナー)を応用しており、トイレットペーパーの回転スピードを、針の振れに変換する仕組みだ。このガバナーや残量メータもLEGOで作っているという凝りようだった。
LEG-O.P.C.は、自分がロボットのコックピットに乗っている感覚で、撮影を楽しめる2軸のカメラ雲台。カメラのスルー画像は、Wi-Fi経由でリモコン(スマートフォン)の画面に転送される。
首振りと撮影の動作はLEGO Mindstorms EV3で制御しており、リモコン操作入力と通信はEdisonを利用。またカメラはオープン・プラットフォームの「OLYPUS AIR」を採用している。Edisonとカメラのマウンターおよびアタッチメントは、3Dプリンタで製作したそうだ。
いずれの作品もLEGO好きに堪らないものばかり。LEGOがEdisonと組み合わさることで、新しい可能性が広がっていくことを示していた。