同社は、ペンタブレットなどプロ向けの製品を多くリリースしているが、今回出展した「Bamboo Spark」は一般コンシューマ向けで4日に発表されたものだ。「Bamboo Spark」本体は、タブレットのカバーのようなデザインをしており、そこに同社の専用のスマートペン、A5サイズのノートがセットになっている。
紙のノート上に、メモやイラスト、図といったものを手書きし、本体中央部のボタンを押すと、ペアリングした専用の管理アプリ「Bamboo Spark app」(iOS、Android対応。無料ダウンロード)にデータが同期され、スマホやタブレットで編集ができる。本体とモバイル端末とは、Bluetoothで連携を行う。
また、同社が提供するアプリ「Bamboo Paper」と併用すれば、Evernote、Dropboxなどのクラウドに、データをエクスポートすることも可能だ。データは、JPEGやPDFなどのほか、手書きデータを編集できる拡張子「WILL」にも対応している。
ノートを装着する本体右側の中に、独自開発の電磁誘導方式(EMR:Electro-Magnetic Resonance)デジタイザーを搭載することにより、手書きの文字やイラストなどを、デジタルインクデータとして電子することを実現した。ノートは1冊50ページ以下であれば、基本的に好きなものが使用可能。2.5時間のUSB充電で約8時間利用、専用スマートペンのインクは約3ヵ月間使用できるという。
なお、「Bamboo Paper」では、本体左側部分のポケットの大きさの違う3モデルを用意している。スマホや名刺などが入るガジェットポケットがついた「Bamboo Spark, with gadget pocket」、最大9.7インチまでのタブレットが入るポケットがついた「Bamboo Spark, with tablet sleeve」、iPad Air 2専用の「Bamboo Spark, with snap-fit for iPad Air 2」がある。
価格は各17,800円(税抜)。世界150ヵ国で展開予定で、国内では家電量販店やオンラインのワコムストアで販売する。iPad Air 2専用の「Bamboo Spark, with snap-fit for iPad Air 2」はワコムストアのみとなる。