つんく♂、絶望から救ってくれたのは子供たちだった 「家族がいてくれたら、もう何も要らない」
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つんく♂は「僕のプロデュースの場合は、すべて僕が録音する『仮唄』と呼ばれるものを歌手達が聞き込んで、それを覚えてレコーディングに望むって方式だったので、それが出来なくなるということは、僕の仕事がなくなるのかな、こんな僕にもう需要はなくなるのかな」と声帯を摘出し、声を失った時に感じた率直な気持ちを吐露。「ある種、身ぐるみ剥がされたような、そんな気持ち」と続けた。
番組にはつんく♂の家族も出演。妻・加奈子さんは「命を大事にというのはわかるんですが、主人が一番好きだった歌を捨てなきゃいけないっていうのは、すごく辛かった。子供たちとも喋れなくなるのかと思うと…」と目に涙を浮かべて語った。また、7歳の双子の長男・長女、4歳の次女、の3人の子どもたちも「パパは優しいし強いし、スポーツ上手だし、偉いし、カッコイイです」と、お父さんとしてのつんく♂を一生懸命伝えてくれた。
手術の後、絶望の中にいたつんく♂を励ましたのは、子供たちとのメッセージボードでの言葉のやり取りだったと明かし、「ガムシャラやって来て、いろんなものを両手いっぱいに持ってたような気がしてましたが、病気をして声を失って、すべてがなくなっても、家族がいてくれたら、もう何も要らないと極論にたどり着いたような気がします」と語った。
現在、『食道発声法』を繰り返し練習していて、短い言葉ならば話せるようになった明かした。しかし、カメラの前では「なんかロックな感じがしないからかな」と披露を断った。
最後に生きていく目標を問われ、しばらく考えた後、ゆっくりと「今日も子どもをギューって抱きしめたい。妻の笑顔をみたい、それだけですね」とパソコンに打ち込んだ。
《花》
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