つんく♂、絶望から救ってくれたのは子供たちだった 「家族がいてくれたら、もう何も要らない」 | RBB TODAY

つんく♂、絶望から救ってくれたのは子供たちだった 「家族がいてくれたら、もう何も要らない」

エンタメ その他
つんく♂
つんく♂ 全 2 枚
拡大写真
 喉頭がんを患い、昨年10月に声帯摘出手術をして声を失ったこと公表している歌手で音楽プロデューサーのつんく♂が、13日放送のNHKドキュメンタリー「NEXT 未来のために~“一回生”つんく♂絶望からの再出発~」に出演。手術後はじめてとなる単独インタビューに応じ、手術前後の状況や、自身の気持ちを赤裸々に告白。番組スタッフとパソコンを介して向か合わせとなり、言葉を打ち込みながら会話する声なき取材となった。

 つんく♂は「僕のプロデュースの場合は、すべて僕が録音する『仮唄』と呼ばれるものを歌手達が聞き込んで、それを覚えてレコーディングに望むって方式だったので、それが出来なくなるということは、僕の仕事がなくなるのかな、こんな僕にもう需要はなくなるのかな」と声帯を摘出し、声を失った時に感じた率直な気持ちを吐露。「ある種、身ぐるみ剥がされたような、そんな気持ち」と続けた。

 番組にはつんく♂の家族も出演。妻・加奈子さんは「命を大事にというのはわかるんですが、主人が一番好きだった歌を捨てなきゃいけないっていうのは、すごく辛かった。子供たちとも喋れなくなるのかと思うと…」と目に涙を浮かべて語った。また、7歳の双子の長男・長女、4歳の次女、の3人の子どもたちも「パパは優しいし強いし、スポーツ上手だし、偉いし、カッコイイです」と、お父さんとしてのつんく♂を一生懸命伝えてくれた。

 手術の後、絶望の中にいたつんく♂を励ましたのは、子供たちとのメッセージボードでの言葉のやり取りだったと明かし、「ガムシャラやって来て、いろんなものを両手いっぱいに持ってたような気がしてましたが、病気をして声を失って、すべてがなくなっても、家族がいてくれたら、もう何も要らないと極論にたどり着いたような気がします」と語った。

 現在、『食道発声法』を繰り返し練習していて、短い言葉ならば話せるようになった明かした。しかし、カメラの前では「なんかロックな感じがしないからかな」と披露を断った。

 最後に生きていく目標を問われ、しばらく考えた後、ゆっくりと「今日も子どもをギューって抱きしめたい。妻の笑顔をみたい、それだけですね」とパソコンに打ち込んだ。

《花》

特集

【注目記事】
【注目の記事】[PR]

この記事の写真

/

関連ニュース