ニュースリリース 2011年秋に発売した袋麺『マルちゃん正麺』のヒットの理由は、生麺を切り出し、蒸さずにそのまま乾燥させる独自の特許製法「生麺うまいまま製法」を生み出し、即席麺でありながら生麺本来の自然な食感と味わいの“本格感のある麺”を追求したのがポイントとなった。一般的な袋麺は蒸して油で揚げるのが主流だった中、革新的な製法といえるだろう。即席麺業界ではその後、他社においても次々と麺にこだわった商品が発売され、袋麺市場を牽引する結果となっている。
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箸の上を滑るようなツルツル感が際立つ麺
以前より「マルちゃん正麺でカップ麺を出して欲しい」という声が消費者よりあがっていたようだが、ゆでて仕上げる袋麺とは異なり、お湯をかけて仕上げるカップ麺で袋麺同様のクオリティを実現することは困難で、構想から4年をかけ、新製法「生麺ゆでてうまいまま製法」を確立。
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東洋水産(株)常務取締役・沖斉氏
種類は「芳醇こく醤油」「香味まろ味噌」「濃厚とろ豚骨」をラインナップ。具材を自由に足すことのできる袋麺とは違い、最初から付属した“かやく”で具材が決められてしまうカップ麺は、袋麺よりやや濃厚で香り高い3種で売り出していくようだ。スープの味の秘訣は自社工場で鶏ガラや豚ガラ、香味野菜などをじっくりと炊き出した「自家製だし」。
『マルちゃん正麺 カップ』ブランドサイト 実際に「芳醇こく醤油」を食べてみると、しっかりとしたコシがあり、なにより麺表面のツルツルとした滑らかさが際立つ。麺をすすって口に送るときに、箸の上を滑る感覚に衝撃を受けた。カップ麺にしては肉厚でとろけるチャーシュー、2枚入った海苔など、プチ豪華感を味わえるカップ麺に仕上がっている。
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革新的な麺とこだわりのだしと具材でプチ贅沢感
「芳醇こく醤油」「香味まろ味噌」は全国、「濃厚とろ豚骨」は関西以西で販売、希望小売価格は205円(税抜)。販売目標は年度内3600万食を目指す。