食品工場におけるハンズフリーの入退室管理を実現する顔認証ソリューション | RBB TODAY

食品工場におけるハンズフリーの入退室管理を実現する顔認証ソリューション

エンタープライズ セキュリティ
顔認証による認証機能を備えた「FaceStation」。ハンズフリーでの運用ができるため食品工場向けの入退室管理システムとして来場者の高い関心を集めていた(撮影:防犯システム取材班)
顔認証による認証機能を備えた「FaceStation」。ハンズフリーでの運用ができるため食品工場向けの入退室管理システムとして来場者の高い関心を集めていた(撮影:防犯システム取材班) 全 6 枚
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 セキュアは、東京ビッグサイトで2日まで開催されている「フードセーフティジャパン2015」にて、食品工場などでニーズが高まっている顔認証を使った入退室管理ソリューションのデモ展示を行った。

 これまで食品工場では、さまざまな方法で作業員の入退室管理を行ってきたが、採用する認証技術ごとにいろいろな課題に直面してきた。

 例えば、非接触ICカードによる認証システムなら、比較的安価に入退室管理システムとして導入が可能だが、衛生面、安全面、効率面で課題があり、実際に運用されているケースでは、1回の認証で複数人がまとめて入ってしまう「共連れ」が常態化し、きちんとしたログ管理が行えていないというケースもあったという。

 また、指紋認証なら「なりすまし」を防げて、セキュリティ面は高まる反面、食品工場という利用シーンでは、手袋を装着していることが多く、認証のために毎回、手袋を脱ぐのはあまりにも不便で効率が悪い。

 そこで食品工場の入退室管理システムとして注目されたのが、画像認識技術を使った顔認証だ。

 セキュアが今回展示していた顔認証ソリューション用のターミナルユニット「FaceStation」の場合は、入退室時にターミナルユニットに近づくと起動。画面に枠線が表示されるので、そこに顔をはめ込めば自動で認証を行い、1~2秒で連動するドアが解錠される。

 これによりハンズフリーでの認証ができるので、食品工場においては衛生面と作業効率面での懸念点をクリア。認証時には、必ず顔写真が保存されるので、何らかのトラブルが発生した場合には、原因究明の手がかりを得ることもできる。さらにICカードと顔認証を組み合わせた2因子認証もできるので、厳格なセキュリティが求められるシーンでの運用も可能だ。

 ターミナルユニットには、可視カメラと赤外線カメラを備えており、写真などを使ったニセ顔を見抜く機能も備えている。最大利用人数は10,000人で、ログ記録数は100万イベント&10,000イメージ。

《防犯システム取材班/小菅篤》

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