食品工場におけるハンズフリーの入退室管理を実現する顔認証ソリューション
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これまで食品工場では、さまざまな方法で作業員の入退室管理を行ってきたが、採用する認証技術ごとにいろいろな課題に直面してきた。
例えば、非接触ICカードによる認証システムなら、比較的安価に入退室管理システムとして導入が可能だが、衛生面、安全面、効率面で課題があり、実際に運用されているケースでは、1回の認証で複数人がまとめて入ってしまう「共連れ」が常態化し、きちんとしたログ管理が行えていないというケースもあったという。
また、指紋認証なら「なりすまし」を防げて、セキュリティ面は高まる反面、食品工場という利用シーンでは、手袋を装着していることが多く、認証のために毎回、手袋を脱ぐのはあまりにも不便で効率が悪い。
そこで食品工場の入退室管理システムとして注目されたのが、画像認識技術を使った顔認証だ。
セキュアが今回展示していた顔認証ソリューション用のターミナルユニット「FaceStation」の場合は、入退室時にターミナルユニットに近づくと起動。画面に枠線が表示されるので、そこに顔をはめ込めば自動で認証を行い、1~2秒で連動するドアが解錠される。
これによりハンズフリーでの認証ができるので、食品工場においては衛生面と作業効率面での懸念点をクリア。認証時には、必ず顔写真が保存されるので、何らかのトラブルが発生した場合には、原因究明の手がかりを得ることもできる。さらにICカードと顔認証を組み合わせた2因子認証もできるので、厳格なセキュリティが求められるシーンでの運用も可能だ。
ターミナルユニットには、可視カメラと赤外線カメラを備えており、写真などを使ったニセ顔を見抜く機能も備えている。最大利用人数は10,000人で、ログ記録数は100万イベント&10,000イメージ。
《防犯システム取材班/小菅篤》
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