【次世代農業EXPO】ハウス栽培用の自動農薬散布ロボット
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まず目をひいたのが、トマトなどのハウス栽培などで、自動的に農薬を散布する「ロボットスプレーカ」のデモだ。こちらは、ハウス内に設置された温水管をレールに利用して動くロボットだ。
これまでハウス内で手作業で散布していたものが、自動化されて効率がアップするという。操作は簡単で、「作業/移動」「前進/後進」と「スタート/停止」のスイッチを押すだけでよい。さらにロボットのフロント部に磁気センサーを備え、走行路に鉄板など(ステンレスやアルミも可)があると、前進から後進へと動作が切り替わり、散布用ホースを巻き取りながら戻る仕組みだ。
ノズルは、散布の高さに合わせて8頭口の広角噴口などを用意。電動モータによって稼働し、平均50cm/秒の移動が可能で、約15kmまで走行できるという(満充電時)。
そのほか農薬を散布する装置として、果樹栽培農家などで用いられる「スピードスプレイヤ」も展示。こちらは人が運転しながら後部の送風機で農薬を散布する専用カーだ。電動式のため騒音が小さいというメリットがある。バッテリー充電時間は9時間(200V)で、最大50アールの広さでの作業が可能だ。同様のスプレイカー(エンジン式)は、長野県小布施のりんご栽培農家などに導入されているそうだ。
また、ロボット掃除機・ルンバのような草刈ロボットのデモも行われていた。これは、微弱な電気が流れるワイヤーを張った範囲内で常に動き回り、地面から伸びた草を刈り取れるロボットだ。ロボット底面には、回転する2基のロータがあり、その周囲に複数のカッターがあり、草を刈り取れる仕組みだ。もしバッテリーがなくなりそうになると、充電ステーションに自動で帰還するので安心だという。
《井上猛雄》
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