【次世代農業EXPO】田んぼの見回りを代行! 水位・水温をスマホでチェック
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同社は水田にターゲットにしたソリューション「PaddyWatch」を展示していた。PaddyWatchは、主にセンサ部と通信部からなるポール状の機器。これを田んぼに刺しておくことで、水位、水温、湿度、温度をセンサが計測し、データをソーラー付きの親機に飛ばす。親機に集まったデータはNTTドコモの3G回線を利用してクラウドに集約される。ユーザーはスマートフォンやタブレットで閲覧することが可能だ。
同社フィールドマーケティング部長の石津輝人氏によると、「農家の規模は、基本的にどんどん大規模化しており、田んぼのチェックに3~4時間かかる場合があります。一人で田んぼを見回らなければいけない数がどんどん増えてきているので、手が回らない時にこういったセンサーがあると助かるんです」「しかも、それがスマートフォンやタブレットでチェックできます。どこで水が抜けているか、温度が異常に上がっていないかなどが一目瞭然です」とアピールする。
また石津氏は次のように続ける。「最近は品質をいかに上げるかということもポイント。1等米と2等米では値段が全然違います。暑くなりすぎたらいったん水を抜いてもう一度入れるとか、またその逆に、冷えそうだったら保温のために水を入れるとか、温度管理、水位管理で調整していくことが重要です」。水を入れすぎると場所によってはジャンボタニシが発生して稲に影響を与えたり、水を抜きすぎると雑草がでて養分がとられたりしてしまう。
なお、集まったデータによって刈り取り時期の検討をつけたり、具体的な刈り取り日を決めたりするのにも役立つ。「刈り取り日を決めておくことは、機械の稼働率にもかかわります。同じ日に200枚もの田んぼを刈り取ることはできないので、刈り取り管理を細かくやっていくことで、2台必要だったコンバインが1台で済むなど効率化できる」(石津氏)。
さらに、これらのデータは個人でチェックするというほかにJAや県の指導員と共有することによって、栽培指導に役立てることも可能になるとしている。
導入対象の農家の規模を聞いたところ、すごい大規模かすごい小規模農家という返事が返ってきた。「小規模農家は兼業農家の方や昼間サラリーマンをやってる方。そういう方は、昼間雨が降っていたりするとドキドキしながら勤務していると思うんですが、これを導入するとスマートフォンで確認できたり」「基本土日くらいしか作業できないので、その時どうするかを早目早目に考えておくとかいった場合に便利です」。
価格は子機が57,000円、親機が198,000円。この他、月々の通信費用やアプリ利用料として4,980円がかかる。
《RBB TODAY》
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