液体状の爆発物・可燃物を数秒で判別できる液体検査装置……クマヒラ
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
同装置は、空港や鉄道、イベント会場などテロの標的になりうる場所での利用を想定しており、ペットボトルやビンなどに入れられた液体状の爆発物や可燃物をセンサー技術により検知する。
検査方法は、ペットボトルやビンなど透過性の高い容器ならセンサーが搭載されている柱の間にかざし、スチール缶やアルミ缶などの金属製容器ならホルダーを使って挟み込んで判定を行う。
検査にかかる時間は基本的に1~4秒程度で、内容物や容器によって多少時間にバラツキがあるという。取材時に見たデモでは、飲料や化学薬品の判定には数秒、シャンプーなどの粘性の高い液体は若干の時間を要していた。
判定結果は、本体に搭載されているディスプレイに、安全なものなら緑色の文字で「PASS」、危険物なら赤色の文字で「ALARM」と表示される。
同社ブースの説明員によれば、同装置は液体が具体的に何なのか?ということまで識別しているとのこと。そのため、任意の液体物質を危険物として設定できたり、柔軟な運用が可能となる。
ちなみに従来の電気的な原理による液体検査装置は、飲料物か可燃物かのみの判定で爆発物の検知はできず、容器がスチール缶の場合は、原理的に上手く判別できなかったそうだ。
小型の卓上サイズ(W250×H270×D260mm)で、電源(DC100V)以外に設置に必要なものがないので、運用場所を選ばない手軽さも魅力。
2016年の伊勢志摩サミット、2019年のラグビーワールドカップ、2020年の東京オリンピックなど、国際的な大イベントが目白押しとなる日本だが、同時にテロの標的になる危険性も高まるため、こうした最新技術への期待は大きい。
《防犯システム取材班/小菅篤》
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