危険物質を検知・可視化するハイパースペクトラルカメラ
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
ハイパースペクトラルカメラは紫外線や赤外線など、多くの波長を細かく分光し情報を取得できるカメラで、人の目や通常のカメラでは可視化できない対象の特性を記録することができる。
防犯や防衛用途では、ガスや煙の成分、爆発物、化学危険物や薬物の痕跡など、さまざまな対象物をカメラで映すだけで検知、特定する事が可能だ。
展示されていたハイパースペクトラルカメラは、カナダTELOPS社製「HYPER-CAM」と、米ChemImage Sensor Systems社製「VeroVision」。
「HYPER-CAM」は市販品としては最高のスペクトラル分解能を持ち、ガスや個体などの物質を遠隔監視で特定することが可能。防衛や軍事レベルでの使用に適した製品となり、導入に際しては、システム一式で億単位になるという。
「VeroVision」は、より小型の携帯型モデルで携行できる仕様となっている。不審物から20mまでの距離で爆発物や麻薬などの検知が可能で、重要施設の入場管理や、国境などでの監視用途などに使用されている。
《防犯システム取材班/小菅篤》
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