誤発報を抑制して侵入を検知する「トラップ式フェンスセンサ」……昭電
エンタープライズ
セキュリティ
注目記事

広大な敷地を持つ工場や公共施設などでの外周警備用途を想定した製品で、フェンスの乗り越えや切り破りによる敷地内への侵入を検知・発報する。
フェンス上部に設置する場合は、忍び返し部の最適な場所に同製品を取り付け、その両端に警報線を張っていき、必要に応じてアジャスタやホルダを利用しながら敷設していく。フェンスの金網部分なら、編み目部分に沿わせて警報線を配線していく。
警報線に一定の負荷がかかったり、切られたり、「トラップ式フェンスセンサ」本体が破壊されると発報する仕組みで、正常状態に戻ると自動復帰する点が特徴だ。カラスなどの鳥が警報線に止まったくらいでは発報しないので、各種侵入検知システムでの課題だった誤発報を抑制することもできる。
また、すでに赤外線センサーによる侵入検知システムや監視カメラシステムを導入している場合でも、同システムと組み合わせることでより強固な警備体制の構築が可能。
細かい部分を見ていくとさまざまな工夫があり、なかでも自動復帰後のマーカー表示はおもしろい。警報線に負荷がかかって発報し、自動復帰した場合は、本体部分に蛍光塗料を使ったマーカー表示が残る。
侵入を検知して、現地に赴いた警備員などが、マーカー表示を頼りに、どの部分が発報したのか(どこから侵入されたのか)を物理的に確認することができる。本体は防水・防塵構造で、警報線の芯線も断線やサビに強いステンレスより線(撚線)を採用している。
《防犯システム取材班/小菅篤》
特集
この記事の写真
/