サントリー「ザ・モルツ」、販売計画を上方修正……ビール離れ層を取り込む | RBB TODAY

サントリー「ザ・モルツ」、販売計画を上方修正……ビール離れ層を取り込む

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「サントリー ザ・モルツ」生産現場の様子(イメージ)
「サントリー ザ・モルツ」生産現場の様子(イメージ) 全 2 枚
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 サントリービールは22日、「サントリー ザ・モルツ」の2015年販売計画を、当初予定の200万ケースから、1.5倍の300万ケースに上方修正することを発表した(1ケース=633ml×20本換算)。

 「ザ・モルツ」は、“UMAMI”のスタンダードビールとして9月8日より販売を開始。EXILE TRIBEを起用したTV CMなどが反響を呼び、10月21日時点で、2015年販売計画の9割を達成したという。とくにSNSでは、発売3週目までの「ザ・モルツ」に関するクチコミ数が10万件超に上り、同社ビール類商品で過去最大規模の反応があった模様だ。

 今年の夏は“短期集中型の夏”だったと言われている。暑さのピークが短かったため、ビール業界では不安の声もあったが、9月単月のビール市場は5年ぶりにプラスだった。「ザ・モルツ」がこれを牽引した形だが、サントリーも、「ザ・モルツ」の販売好調に伴い、ビール類生産拠点における9月の土・日・祝日の延べ稼働日数を、対前年1.3倍とするなど生産強化を図って対応したとのこと。

 同社では好調の理由を、メインターゲットとしていた20代~40代の若年層ユーザーを着実に獲得できたとともに、ここ3か月ビールを買っていなかった「ビール類非購入ユーザー」を新規獲得できたためと分析。同社の調査によると、ビール類非購入ユーザーが「ザ・モルツ」の約3割を占めていたという。SNSでの反応の良さも、“若年層にとってのロングセラービールブランドが誕生した”という好印象があるためと見られる。

《冨岡晶》

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