【国際ロボット展】配線のたるみ防止! 伸縮する電線「ROBODEN」
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旭化成せんいは2日、東京ビッグサイトで開催中の「2015国際ロボット展」で、伸縮電線「ROBODEN」に関する展示を行った。
これは弾性体の周りにリード線を巻いたもの。弾性体の周りに金属を巻くという発想は従来からあったが、実際に巻きついて固定させるには太い弾性体が求められ、伸縮時にリード線同士が接近しインピーダンス値が変化するといった課題があった。
そこで、同社では弾性体の周りに、リード線を繊維と一緒に編み込むという技術を開発。これによって、リード線同士の距離比を保ったまま、弾性体に巻きつくように配置することに成功している。
同社では「ROBODEN」という名の通り、ロボット配線としての用途を想定しているとのこと。ロボット配線の長さは可動範囲に準じるため、その最大値に合わせると、稼働時にどうしてもたるみが発生してしまう。これはケーブルのからみ、むち打ち現象による切断の原因となるため、現場で大きな問題となっていた。
しかし、ROBODENであれは伸縮性があるため、たるみが起きる心配はない。伸縮時や屈曲時にもリード線へかかる力を減らせるため、寿命も延びるとのことだ。他にも、金属の導体をそのまま使うため、抵抗が少なく、信号伝送性が良いといったメリットもある。そのため、例えば導電繊維などと比べた場合、信号や大容量の電流を流すときにアドバンテージがありそうだ。
なお、会場ではマネキンに這わせるようにROBODENを配置し、LED電球を光らせるデモが行われていた。実際にモーションキャプチャーのセンサーなどへのオファーがあったとのことで、今後はウェアラブルな分野についても応用が期待されている。
これは弾性体の周りにリード線を巻いたもの。弾性体の周りに金属を巻くという発想は従来からあったが、実際に巻きついて固定させるには太い弾性体が求められ、伸縮時にリード線同士が接近しインピーダンス値が変化するといった課題があった。
そこで、同社では弾性体の周りに、リード線を繊維と一緒に編み込むという技術を開発。これによって、リード線同士の距離比を保ったまま、弾性体に巻きつくように配置することに成功している。
同社では「ROBODEN」という名の通り、ロボット配線としての用途を想定しているとのこと。ロボット配線の長さは可動範囲に準じるため、その最大値に合わせると、稼働時にどうしてもたるみが発生してしまう。これはケーブルのからみ、むち打ち現象による切断の原因となるため、現場で大きな問題となっていた。
しかし、ROBODENであれは伸縮性があるため、たるみが起きる心配はない。伸縮時や屈曲時にもリード線へかかる力を減らせるため、寿命も延びるとのことだ。他にも、金属の導体をそのまま使うため、抵抗が少なく、信号伝送性が良いといったメリットもある。そのため、例えば導電繊維などと比べた場合、信号や大容量の電流を流すときにアドバンテージがありそうだ。
なお、会場ではマネキンに這わせるようにROBODENを配置し、LED電球を光らせるデモが行われていた。実際にモーションキャプチャーのセンサーなどへのオファーがあったとのことで、今後はウェアラブルな分野についても応用が期待されている。
【国際ロボット展】ロボット配線たるみを解決、伸縮電線「ROBODEN」
《丸田鉄平/H14》
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