【国際ロボット展】ビジネスシーンで導入進むPepper、専用アプリをデモ
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
「ペパ電 for BIZ」はソフトバンク主催の「Pepper app challenge 2015」で最優秀賞を受賞したアプリ。Pepperが受け付け電話の代わりになるというもので、訪問客を認識すると「いらっしゃいませ」と声をかけ、胸のタブレットから担当者を呼び出せる。
会話はPepperのマイクとスピーカーを使って行うが、最後にPepperから一言メッセージがおくられるのが、同アプリのユニークなところ。例えば「吉村は今月の営業目的は10件です、話を聞いてあげてください」などと、人が言いにくいことを話すことで、打ち合わせの前に場を温めてくれる。
一方、仙台放送が東北大学の川島隆太教授と共同で開発した「いきいき脳体操」は、認知症予防を目的としたもの。ゲームやクイズ、脳体操などをPepperと一緒に遊ぶことができる。
このようなアプリは従来からタブレットで提供していたが、介護職員が付きっ切りで手伝わないと、認知症患者や高齢者はなかなか興味を持ってくれなかったという。しかし、Pepperは体格がちょうど孫や子供と同じのため、そのキャラクターが高齢者から大変に好評だとのこと。Pepperがいるだけで近づいてくれ、クイズを出すだけで楽しんでくれるとのことだ。
また、デジタルサイネージアプリとして開発された「Vipper」では、視聴者の年齢や性別、感情を認識。会場ではモニター上で旅行案内の動画が再生されていたが、映像の中で視聴者にポジティブな反応があると、それと同じようなジャンルの商材を流すという仕組みだ。
デモでは食の映像に反応し、同様の映像が次々に再生されていた。これによって、視聴者の興味に合わせた映像を流し、最後に男性限定の(性別に応じた)クーポンを表示するといったフローになる。住宅や旅行、自動車など、店舗に設置しづらい商材での広告利用を想定しており、水族館や動物園などの施設案内としての用途も検討しているとのことだ。
その他、会場では店舗での順番管理アプリ「AirWAIT」や、Pepperによるプレゼンテーションアプリ「ペップル」などのデモが行われていた。Pepperのビジネス運用が進む中、その具体的な利用シーンを様々に体験できる、貴重な機会となりそうだ。
【国際ロボット展】Pepperのあるビジネスシーンを先取り体験、専用アプリをデモ
《丸田鉄平/H14》
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