斬新な寿司や日本酒カクテルに5万人が注目!イギリス最大の日本文化イベント
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クロスメディア社は、日本文化イベント「HYPER JAPAN Christmas Market 2015」を、11月27日(金)~29日(日)の3日間にわたりロンドンで開催した。
2010年にスタートした「HYPER JAPAN」は、日本食や伝統文化から、音楽、ファッション、ゲーム、漫画やアニメ、コスプレまでを網羅し、日本文化に特化したイベントとしては来場者数・出展数ともにイギリス最多。
9回目となる今回は、“日本食”と“日本のギフト”をメインテーマに掲げ、既存の“Sushi”の概念を打ち破る斬新な寿司や日本酒カクテル、日本の技術やものづくりの精神が生かされたギフトアイテムなどを紹介。
ティーンエイジャーからシニア層まで5万人超が、会場となったTobacco Dockを埋め、日本文化の持つさまざまな顔を体験した。
◆日本食
EAT-JAPAN Sake Cocktail Awards 2015
イギリスでの日本酒人気の高まりを受け、初開催したこの「HYPER JAPAN」内イベントでは、ロンドンで活躍する計9人のミクソロジストが日本酒をベースにしたオリジナルカクテルを来場者に提供した。初めて飲む人も挑戦しやすい、日本酒を斬新にアレンジしたカクテルが続々と飛び出すなか、一般来場者が投票で最もおいしかったカクテルのクリエイターを選出。27日にはEnrique Gomez、28日にはMarco Rosina、29日にはPhil DochertyがSake Cocktail Awardsを受賞した。
EAT-JAPAN Sushi Awards 2015
2006年からクロスメディア社が開催し、イギリスで最も長い歴史を誇るこの寿司シェフコンペティションには、5人のシェフがノミネート。約600人の一般来場者が試食を経て受賞者として選んだのは、GenjiのHenryanto Aloysiusだった。その出品作「The Spicy Crunch」は、エビの天ぷらとキヌアを組み合わせ、味付けにはスパイシーマヨネーズ、海鮮醤、テリヤキソースを使ったイノベーティブな一品。ロンドンでも日常的に食べられている”Sushi”の一歩先を行く、新しい可能性が提示された。
その他、ロンドンの豚骨ラーメン文化を牽引する一風堂がHYPER JAPANに初参加し、レクチャーと湯切りのデモンストレーションを通して、ラーメンの真髄を伝えた。フードコートには、焼きそば、たこ焼き、お好み焼きといった定番の屋台はもちろんのこと、ふりかけつきフライドポテトやベジタリアン向け日本食の屋台も登場。
日本直輸入のストリートフードからイギリス風に解釈されたモダンジャパニーズフードまで、多様な日本食が一堂に会した。
◆日本のギフト
東急ハンズが、「HYPER JAPAN」とのコラボレーションによりイギリスで初めて商品を即売。
「TOKYU HANDS X HYPER JAPAN Gift Collection」と銘打った特別ショップでは、フィギュア「コップのフチ子」など“ちょっと面白いグッズ”“かゆいところに手が届く便利商品” “日本のグッドデザイン”30点以上が販売され、来場者は実際に商品を手に取りながら、日本のものづくりの素晴らしさや技術を目にした。
イオンは、機能性・デザイン性に優れた自社ブランドのランドセルをヨーロッパで初めて正式販売。
ブースの在庫分が3日間で売り切れるなど、好評を博しました。他にも、浅草のとんぼ玉、奈良の市松人形、熊本の肥後象嵌といった日本各地の伝統工芸品をはじめ、イギリスでは入手困難な日本のプロダクトが多数紹介された。
「Ukiyo-e Heroes & Mokuhankan Woodblock Print Workshop」では、伝統的な浮世絵のモチーフにスーパーマリオなどのゲームキャラクターを取り入れたUkiyo-e Heroesの版画を、参加者自身が制作。
今回初めて設置されたワークショップスペース「HYPER Creative Studio」では、折り紙のテクニックを使ったギフトラッピング、こけしの絵付け講座なども実施。来場者は「ギフトを自分の手で作る、飾る」ことを通して、日本文化を体験した。
その他、会場内の音楽ステージ「Live.Japan」には、シングル「ニッポン饅頭」がYouTubeで900万回以上再生され、勢いに乗るアイドルグループLady Babyが出演。“自称5歳”のヒゲのパフォーマーLadybeardが、J-Popとヘビーメタルを融合した“Kawaii-death”音楽にのせ、“すべての国境を破壊する”デスボイスを響かせた。
白塗りアーティストMINORIは、ロンドンのKawaiiファッション好きがキャットウォークを見せるファッションショー「HYPER J-STYLE COLLECTION」にゲスト出演。ゴスロリを新次元へ昇華させる独特の衣装とメイクを披露し、その世界観と表現について語った。
その他、カナダ人落語家桂三輝が、日英とりまぜたパワフルな落語で観客を爆笑の渦に巻き込む一方、殺陣のKuli-Kalaや“忍者アクロバット”のSHINOBI-TRYが、日本の伝統を取り入れた熱いパフォーマンスを披露。コスプレイヤーが集結する「CosParade」、IAや未来のねいろによるボーカロイドの上映、ビジュアル系バンドWING WORKSやLacroix Despheresのライブ、アニメ制作スタジオProduction I.Gのプロデューサーと監督が制作現場の裏側を語るトークショーも行われ、J-Popからアニメまで、様々な日本文化が詰まったバラエティ豊かなステージとなった。
英・最大の日本カルチャーのイベント開催、5万人の来場者で賑わう
《タビル編集部》
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