葉石さんが著した『うまい日本酒の選び方』の内容および写真が、同出版社の『日本酒入門』に無断で転用されて販売された今回の問題。葉石さんの訴えを受けた同出版社はその後、公式サイト上で謝罪したが、その謝罪内容が不十分だとして、正式な謝罪を求めていた。
葉石さんは9日に更新したブログで、自身が同出版社に求めていた「新聞4紙(朝日新聞・読売新聞・毎日新聞・日経新聞)全国版で謝罪広告」「『うまい日本酒の選び方』のデータ引き上げ」「『うまい日本酒の選び方』の在庫296冊の引き上げ」「慰謝料他、金銭の譲渡は一切受け取らない」の4点が承諾され、示談が成立したことを報告した。
「約一か月半、心身ともに大きな打撃を受け、逆流性食道炎、じんましん、円形脱毛症などを患いながら、この問題と向き合ってきました」という葉石さん。「私が何よりも主張したかったのは、「名誉の回復」と著作権・著者に対する敬意です。時間はかかりましたが、こうした形で主張が通り、今は安堵しております」「『パクリ本事件』はこれにて一件落着です。関係者の皆さまに長期間に渡り、ご心配おかけいたしましたことをお詫び申し上げます」とつづった。