野坂さんは『火垂るの墓』などの作品で知られる直木賞作家で、9日に亡くなったと報じられている。85歳だった。
テレビ朝日系「朝まで生テレビ!」で共演経験のある田原総一朗さんはTwitterで、「彼は自ら落ちこぼれる事で、天皇制、アメリカ、自衛隊、あらゆる事にNOと言い続けた。KYと言う言葉がある。日本は空気の国で、空気を読まないと上手く生きて行けないのだが、野坂さんはあえて『俺は空気が読めない』と言い切って何にも縛られない自由な生き方をした」と生前の野坂さんを振り返った。
また志茂田景樹さんは、過去に何度か野坂さんと銀座の酒場でばったり会い、自宅に誘われたとTwitterで明かす。「かなり酒が入っていても表情に含羞が滲んだ。素面ではもっと含羞の人だった。ご冥福を祈る」と追悼した。
『子連れ狼』などで知られる漫画原作者の小池一夫さんは、野坂さんは過去に参院選で立候補した際に「二度と飢えたこどもの顔をみたくない」と語っていたとして、「今、再び、子どもの貧困が問題になっている。日本は、本当に豊かになったのだろうか?」とつづった。
他にもロックバンド、サンボマスターのギターボーカルと担当する山口隆は、「題材も多岐にわたっており、僕ら読み手は実にたくさんのものを受け取ることが出来ました。ご冥福をお祈りいたします。合掌」とツイートしている。