UPQ、14,800円の第2弾SIMフリースマホ「A01X」投入
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
同日に都内で開催された記者説明会には、UPQ代表取締役社長の中澤優子氏が登壇して概要を説明した。
UPQ Phone A01Xは、Android 5.1 Lollipopを搭載したSIMフリースマートフォン。4.5インチ FWGA(854×480ドット)のディスプレイを備え、プロセッサには1.3GHzのクアッドコアCPUを採用、バッテリー容量は1,800mAh。サイズは約133×66×8.6mm、重量は約118gで、上記のスペックは前機種から変更なし。新機種ではタッチパネルが5点タッチになり、ROMが8GBから16GBに増量され、カラーバリエーションには新色のホワイトBGが追加。また、ディスプレイ下のメイン3キーの配置が変更されている。なお前機種A01は増産されず、在庫限りとなる。
説明会の冒頭、「UPQ Phone A01の販売に際しては技適の問題で皆様にご迷惑をおかけしました」と陳謝した中澤社長。A01Xの開発に際して取得した、技適に関する書類群を記者団に見せながら「しっかり勉強させていただきました。きちっとした製品を作っております」と説明した。
今年の8月に全7カテゴリー24製品のラインナップを揃えたUPQは現在、リアル店舗とウェブ店舗の両方で製品を展開中。販売数は、リアルとウェブでほぼ半々だという。「店頭で購入される方も多く、”なんだこれは”と面白がってUPQの製品を手にとってもらえている」と中澤氏。いま多くの製品に増産のタイミングが訪れているとのことだが、UPQ Phoneは増産しなかった。「A01を増産することは簡単だけれど、お客様からのフィードバックを生かしたマイナーバージョンアップ機を発売した方が良い、と判断して開発したのがA01Xになります」と中澤氏。なお2016年の2月中旬頃に、新たな製品群を発表する予定だという。
■前端末の失敗からチェック体制を強化
記者説明会の最後に質疑応答の時間が設けられ、中澤社長が記者団の質問に回答したほか、終了後には囲み取材にも応じた。
--- 前機種で、技適の問題やスペックの誤表記の問題が起きた経緯については。
「前回は中国の開発メーカーに詳細スペックを出させ、弊社でもチェックしていたが、表記ミスがあり、それに最後まで気が付かなかった。前回の件で知見がついた。今回は間違いがないように繰り返し確認して、技適の番号もしっかり取得した。頑張れば年末商戦にも間に合ったかも知れないが、売り逃すタイミングになってでも、しっかりしたものを出したかった。その結果、12月末のこの時期になった。次回の新製品に関しても、同じ轍を踏まないように、フローの中で穴がないようにする。新たなチェック体制も設けた」
--- 来年2月に発表されるスマートフォンの新製品について。
「私が前に勤めていた会社では、3,000人態勢でスマートフォンを開発していた。それだけの規模で開発しても、複雑でハイスペックなものになると、必ず穴が出てボロが出る。そこでUPQでは、当初からミドルローモデルではなく、ローモデルを狙っている。ベースとなるものを作り、それをスペックアップさせるという考え方。2月の新製品発表会でも、”こういうものがあったら良いのでは”、という提案をしていきたい」
--- 他社メーカーがA01の価格を下回る格安スマートフォンを発売したが。
「私たちは、価格競争をするつもりは全くなかった。でも(相手のメーカーは)価格競争をされたんだな、と思った。私たちはその価格に対抗して、10,000円を切る価格で弊社製品を販売することもできる。でも、それをしてしまうと市場の形が崩れてしまう。過去に私が所属していたメーカーは、(市場の競争に勝てずに)なくなってしまった。私自身、辛い思いをした。そこで他のメーカー、市場がなくならないように、あえて価格はステイさせた。モノの価値ってそういうものだよね、と分かってくれる人に持ってもらえたら良い。楽天的に聞こえるかも知れないが、そうしないとデバイスの価値はどんどんと下がってしまう。UPQとしては価格競争ではなく、こういう商品があったら面白いよねというような”知恵比べ”をしていきたい」
--- 今回のA01Xの生産台数は?
「前回A01の2.5倍くらい多い。すでに売り先が決まっており、在庫が足りていなかった分を含んでいる。実際に工場に行って、カメラ、ソフト、タッチパネルなどを隅々までチェックしてきた。『この後、おかしなことになったら、君たちが中身を入れ替えたということだからね』と念を押してきた」
《近藤謙太郎》
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