【CES 2016】自動運転実現へ、トヨタが地図自動生成システムを開発
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自動運転の実現のためには、自車位置情報や道路構造、交通ルールの把握が必須で、その情報は、定期的に更新することが求められている。これまでは3次元レーザースキャナーを搭載した計測車両が実際に走行しデータ収集していたため、地図の更新頻度が少なく、情報鮮度の高い地図は得られなかった。また、道路の白線や標識などは人手をかけて専用地図データを作成していたため、多大なコストがかかっていた。
今回開発したシステムは、豊田中央研究所が開発した空間情報の自動生成技術「COSMIC」を採用。カメラを装着した車両が走行中に収集した路面の画像データとGPSによる位置情報をデータセンターに集約し補正することで、自動的に広域の高精度地図データを作成する。
車載カメラとGPSから収集するデータは誤差が大きいが、走行軌跡を高精度に推定する技術と、複数車両から収集した路面画像データを統合・補正する技術により、位置誤差を解消。直線路の場合で誤差5cm以内にまで精度を高めた。さらに情報収集に市販車両や既存インフラを活用することで、リアルタイムにデータ更新でき、安価なシステム構築も可能となる。
同システムは、トヨタが2020年頃に実用化を目指し開発中の自動車専用道路での自動運転で必要となる重要な要素技術の一つ。将来的には一般道や道路上の障害物への対応など、機能を拡張していく。また、高精度地図データの公共・民間サービスへの活用も視野に、地図メーカーとの連携も強化していく。
【CES16】トヨタ、自動運転実現に向け地図自動生成システムを開発
《纐纈敏也@DAYS@レスポンス》
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