立川談春「たけしさんを通じて、談志が今なら言える伝えたいこと言ってもらった」『赤めだか』 | RBB TODAY

立川談春「たけしさんを通じて、談志が今なら言える伝えたいこと言ってもらった」『赤めだか』

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TBS年末ドラマ『赤めだか』試写会
TBS年末ドラマ『赤めだか』試写会 全 3 枚
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 TBS年末特別ドラマ企画『赤めだか』の試写会が行われ、主演の嵐・二宮和也、ビートたけしら共演者が登壇した。

 原作は、立川談志の弟子・立川談春の同名著書。ビートたけし演じる談志に、二宮演じる談春が弟子入りしてから二ツ目に昇進するまでの師弟のやり取りを描く。試写会終了後に、二宮、ビートたけし、濱田岳、宮川大輔、北村有起哉ら立川一門を演じた役者陣と、原作者の立川談春、ナビゲーターの笑福亭鶴瓶が袴姿で登場。

 まだドラマ化の話がないときに原作を読み、声を出して泣いたという鶴瓶。ドラマにするなら談志と談春はビートたけしと二宮がすぐに思い浮かんだという。

 二宮のオススメのシーンは、見返した時に撮影現場の空気感が蘇ったという、「立川談春」と名前を書いてもらう場面のやり取り。また、このドラマは観ても観なくてもどっちでもいい、と言い切り、「観ないと絶対に損をするので、観ないやつだけが損をすればいいなと思っている」と、作品の面白さに太鼓判を押す。

 そして談志を演じたビートたけしは、「談志さんというのは、鬼才だと思うんですよね。あまりにも落語が好きすぎて、客に愛されるということを乗り越えて、落語をもう一回教え直すということをやる人。真打ちの人は新しいネタも練習しないし、寄席に出て、ポピュラーなネタをやるだけというのは、歌舞伎から講釈からいろいろ持っている落語の芸事を練習した人にとってはたまらなかったんではないかな。だから弟子にはきつく当たったし、あらゆるものをやらなきゃ弟子にも二ツ目もない、と言っていたあの人(談志)の気持ちがよくわかった」と語った。

 今回、談志を演じるという大役を務め、自分の演技の力量不足を痛感したというたけし。「『やや談志さんに似てるね』と言われれば御の字だと思って一生懸命やっていたんだけど、自分にとっては光栄なことでした」と感慨深げに述べると、鶴瓶が「鬼才が鬼才を演じるって難しいと思う。大変だったと思います」と、周りの期待やプレッシャーからくる、その心中を察した。

 談春は、「今たけしさんにおっしゃっていただいたことがあまりにも幸せ。なぜ談志があんなに僕らに勉強しなさい、と言っていたのか、僕ら弟子は、意外に談志から聞いていません。あの人は照れたので言わなかった。それを亡くなって4年経って、たけしさんを通じて、談志が今なら言える伝えたいこと言ってもらった。この時間を本当に幸せに思います」と感動と感謝の気持ちを伝え、最後は「打倒、下町ロケット!」を掲げ、挨拶を締めた。

 TBSドラマ『赤めだか』は12月28日夜9時から放送。

《non》

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