【地域防災の取り組み】大阪市、防災アプリのプロトタイプテストを実施 | RBB TODAY

【地域防災の取り組み】大阪市、防災アプリのプロトタイプテストを実施

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「大阪市防災アプリ」の画面イメージ。南海トラフ巨大地震への備えを目的として、NTTレゾナントの「goo防災アプリ」をベースに大阪市民向けに開発された(画像はプレスリリースより)
「大阪市防災アプリ」の画面イメージ。南海トラフ巨大地震への備えを目的として、NTTレゾナントの「goo防災アプリ」をベースに大阪市民向けに開発された(画像はプレスリリースより) 全 2 枚
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 大阪市は阪神淡路大震災から21年目となる2016年1月17日に、「大阪市防災アプリ」のプロトタイプテストを行うことを発表した。

 「大阪市防災アプリ」は2016年3月に導入予定の防災アプリ。2015年7月に大阪市は「大阪市防災アプリの開発及び運用保守業務委託契約にかかる公募プロポーザル」を実施してNTTレゾナントを選定。同社の「goo防災アプリ」をベースとして、大阪市民向けに開発されたものとなる。

 南海トラフ巨大地震の被害想定では、迅速な避難により死者数を約12万人から約8千人に軽減することが可能だという。そこで大阪市は、災害時における安全で迅速な避難の支援、災害に対する意識の啓発、避難に関する防災知識の普及などを目的として防災アプリの導入を決定した。

 「大阪市防災アプリ」の主な機能として、現在地周辺の避難施設の検索のほか、地震や津波など災害に応じた避難場所を選んで避難経路を記録することができる。記録した経路は通信ができない場合でも周辺地図と合わせて閲覧可能なので、災害発生時の避難に役立てることが可能だ。自分の現在地をメールで家族や近所に伝えることもできる。

 ほかにも個々の避難計画作成支援や、その計画を家族や近所で共有する機能を実装。情報収集目的としては大阪市危機管理室が発信するお知らせの受信やTwitterが閲覧ができ、災害発生前、発生時、避難する時、避難してからといった、災害の各段階に応じて必要なマニュアルや災害情報なども閲覧できる。

 プロトタイプテストの内容は、まず防災アプリを使って南海トラフ巨大地震における浸水想定図を確認。安全な避難場所を選択した上で、そこまで実際に歩いて避難経路や危険な個所を記録するというもの。防災アプリを使って安否情報を知らせる訓練も行われる。

 テストは2016年1月17日14時から、大阪市港区の磯路会館老人憩いの家にて、港区磯路連合自主防災組織の協力のもとで行われる。テスト結果を反映した上で2016年3月に同アプリをリリースする予定だ。

《防犯システム取材班/小菅篤》

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