KDDIがヤマトHDと東日本物流センターを開設、物流コスト削減を実現へ
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
今回の刷新により導入されたのは、最先端の物流システムである「FRAPS(Free Rack Auto Pick System)」と「マージソータ」の2点。これらにより、配送業務全体の作業効率が3割向上する。それに伴って物流コストが削減され、また、物流工場からauショップへの配送リードタイムの短縮に繋がる。東日本主要都市のauショップに対しては、当日配送が可能となる。
「FRAPS」とは、人が移動せずに定位置でのピッキングが可能となるシステム。KDDIの物流センターでは従来まで、作業者が出荷表を見て、台車を押しながらピッキング作業を行っていた。しかし、「FRAPS」の導入により作業者の移動距離・時間が大幅に削減され、ピッキング効率は従来の2倍以上になる。
また、「マージソータ」とは、同一配送先への同梱を実現させる最新鋭のマテハン機器。従来は各店舗へ荷物が複数回に渡って届いており、auショップ店員がバッグヤード業務に大きな時間をかける原因となっていた。しかし、「マージソータ」の導入により、各店舗への配送個数が削減される。これに伴い、auショップ店員がバッグヤード業務に費やす時間が削減され、顧客対応に充てる時間が多くなり、店舗での待ち時間の減少へとつなげる。
KDDI代表取締役社長の田中考司氏は、「ヤマトの日本中をカバーする最新ネットワークに当社の物流センターを繋ぎ込むことによって、多量のモノをリアルタイムに配送する仕組みを整えたい」とコメント。なお、今回は東日本の物流センターの開設であったが、2017年度には西日本での開設も予定している。詳しい場所や時期などの詳細は未定とのこと。
《松木和成》
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