Pepperで子どもにICT教育を……Pepper World 2016
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教育のソリューションを紹介するブースでは、担当者がPepperのプログラミングの仕組みを説明していた。Pepper購入者が無料で利用できるPC向けアプリ「Choregraphe」(コレグラフ)を使うと、誰でも簡単にPepperを動かせるという。ブースでは実際に、Localized Textというボックスに「今日はようこそ」と打ち込み、Say Textというボックスと線で結ぶだけでPepperが「今日はようこそ」と喋るデモが披露された。
担当者は「Pepperはいま、とてもキャッチーな教材。パソコン教室の導入としてPepperのプログラミングを教えるところも出てくるのではないか。ゲーム感覚でプログラミングが学べるため、ICT教育にも最適」と説明する。実際、小学3年生を対象にテスト的に行われた催しでは、最初に基本事項を教えただけで、あとは子どもたちが自らプログラムを書いていったという。「感覚的に理解できたのだと思う。ときに失敗しながらも、ICTに対する親しみが増したようだった」と担当者。専門的な知識がない教員でも教えやすい、など教える側にもメリットがあると説明していた。
Pepperを活用した新しいIT教育の形を目指しているのが、アウトソーシングテクノロジーだ。同社では、小学校低学年の児童でもプログラミングの考え方が学べるアプリを開発している。具体的には、Pepperのタブレットに動作や会話の内容を入力することで挙動をプログラミングしていくという。
「Pepperは老若男女が興味を惹くロボット。子どもの集中力も持続しやすい。子どもが自ら進んで学べ、また友だちと協力しながら学べる」と担当者。実際に体験会を実施したところ、子どもたちだけでなく、保護者、また祖父母といったシニア層にも受けが良かったという。
《近藤謙太郎》
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