2015年「影響が大きかったセキュリティ脅威」、“ランサムウェア”が急上昇
エンタープライズ
セキュリティ
注目記事

情報セキュリティ分野の研究者、企業の実務担当者など、69組織・108名のメンバーからなる「10大脅威選考会」が審議を行い投票した結果を、「個人」と「組織」のそれぞれで選出した内容だ。その結果、「個人」の1位は「インターネットバンキングやクレジットカード情報の不正利用」に、「組織」の1位は「標的型攻撃による情報流出」となった。
「インターネットバンキングやクレジットカード情報の不正利用」においては、毎月のようにフィッシング詐欺(なりすまし詐欺)の新手が発生したほか、従来の大手銀行だけでなく、信用金庫や信用組合などにも被害が拡大したことが背景にある。また、「標的型攻撃による情報流出」では、日本年金機構の事件が6月に大きな注目を集めた。
なお前年の総合ランキングではランク外だった「ランサムウェアを使った詐欺・恐喝」が個人2位・組織7位に急上昇。あわせて組織については、2位に「内部不正による情報漏えい」が入った点が注目されている。
■「情報セキュリティ10大脅威 2016」個人別・組織別 順位 ( )内は総合順位
【個人】
1位 インターネットバンキングやクレジットカード情報の不正利用(1位)
2位 ランサムウェアを使った詐欺・恐喝(3位)
3位 審査をすり抜け公式マーケットに紛れ込んだスマートフォンアプリ(7位)
4位 巧妙・悪質化するワンクリック請求(9位)
5位 ウェブサービスへの不正ログイン(5位)
6位 匿名によるネット上の誹謗・中傷(-)
7位 ウェブサービスからの個人情報の窃取(4位)
8位 情報モラル不足によるサイバー犯罪の低年齢化(-)
9位 職業倫理欠如による不適切な情報公開(-)
10位 インターネットの広告機能を悪用した攻撃(-)
【組織】
1位 標的型攻撃による情報流出(2位)
2位 内部不正による情報漏えい(8位)
3位 ウェブサービスからの個人情報の窃取(4位)
4位 サービス妨害攻撃によるサービス停止(-)
5位 ウェブサイトの改ざん(6位)
6位 対策情報の公開に伴い公知となる脆弱性の悪用増加(10位)
7位 ランサムウェアを使った詐欺・恐喝(3位)
8位 インターネットバンキングやクレジットカード情報の不正利用(1位)
9位 ウェブサービスへの不正ログイン(5位)
10位 過失による情報漏えい(-)
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/
関連ニュース
-
「まんが セキュリティ入門」をグーグルが公開、Google Drive増量も
ブロードバンド -
盗難やイタズラを防ぐ教育施設向けPCセキュリティラック
エンタープライズ -
【Interop 2016】今年の注力テーマは「セキュリティ」「IoT」「SDI/NFV」
IT・デジタル -
教育支援サイト「学校とICT」、先生のための無線LAN基礎知識を解説
ブロードバンド -
内閣サイバーセキュリティセンター、LINE公式アカウントを開設
ブロードバンド -
警備業界に特化した求人サイト「エスピー・ジョブ」が本格オープン
エンタープライズ -
無償セキュリティツール「EMET」、Windows 10対応版が公開
ブロードバンド -
小学生でも分かる「サイバーセキュリティのひみつ」、IPAがマンガ書籍刊行
ブロードバンド -
「人流計測ソフトウェア」、ライセンス販売開始……セキュリティからマーケティング活用まで
エンタープライズ -
今年は攻殻とコラボ……「サイバーセキュリティ月間」がスタート
ブロードバンド