オペラ、ブラウザアプリ「Opera」に搭載されるWeb Bluetoothリモコンなど新サービスを展示【MWC 2016 Vol.34】 | RBB TODAY

オペラ、ブラウザアプリ「Opera」に搭載されるWeb Bluetoothリモコンなど新サービスを展示【MWC 2016 Vol.34】

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同社の新しいサービスを紹介するオペラ・ソフトウェアのPeko Wan氏
同社の新しいサービスを紹介するオペラ・ソフトウェアのPeko Wan氏 全 10 枚
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 「MWC 2016」(スペイン・バルセロナ)に出展するオペラ・ソフトウェアは、スマホでのアプリ利用時にデータ通信容量を節約できるアプリ「Opera Max」の最新機能や、Operaブラウザアプリに搭載を予定する新機能などをブースで紹介している。

 このほどAndroid版の「Opera Max」アプリに新しく加わったのは、モバイル端末の使用時にバックグラウンドで無駄に消費されているデータを抑制できる機能で、同社はこれを「スマート・アラート」と呼んでいる。

 ユーザーが実際にアプリを使っているという認識がない間にも、スマートフォンはネットワークにつながって通信を行い、メールの取得やニュースフィードの読み込みなどを行っている。同社では独自に調査を行い、その結果から実際に平均して約3割のデータ消費がバックグラウンドでの処理に起因するものであることに着目。アプリの追加機能として搭載されることになった背景については、同社CEOのLars Boilesen氏が「スマートフォン新興国では、データ消費が通信端末のランニングコストにもシビアに反映されてくるため、無駄なデータ消費を可能な限り抑えたいというユーザーの声が高まっていたから」だと説明する。

 スマート・アラートではバックグラウンドで大量のデータを消費しているアプリを自動で特定し、消費しているデータ量もリストに表示することができる。1週間に10MBを超えるバックグラウンド通知を探知すると作動するしくみとしている。アプリの通信をブロックしたいときには、リストからアプリを選んで左から右のトレイへ位置を移動させるだけだ。データ使用量の多いアプリが発生した場合はポップアップで知らせてくれる。

 機能が追加されたOpera MaxアプリはAndroid 4.0以上の端末なら使えるが、アプリごとのバックグラウンドデータの制御機能についてはAndroid 4.4以降の使用環境に限られる。

 このほかにも新興国を中心とした地域向けからはじまるサービスとして、クレジットカードを持たないユーザーのため、スマホゲームなど有料アプリを毎月固定のサブスクリプション料金でいわば“使い放題”のかたちにして提供する「Opera Apps Club」のプラットホームも南米の通信オペレーター、Bemobiがスタートさせる。現在 Opera Apps Club の購読者は600万人を数え、さらに成長が続いているという。一度端末にダウンロードしたアプリの中には、サブスクリプション使用が終了した後からでも使い続けられるものもあるのが特徴だ。

 BluetoothのBLE対応デバイスを、Webページのリモートコントローラーから操作できるようになるWeb Bluetoothも、近くOperaブラウザに組み込まれる予定だ。スマホを使ってBluetooth対応機器をリモコン操作するという、ユーザー体験そのものに大きな変化はないものの、現在主流のBluetoothで機器をペアリングして、OSのネイティブアプリで操作する方法と裏側の仕組みが異なっている。リモコンの機能やUIはWebアプリ化することで提供。Webアプリは4GやWi-Fiによるストリーミングで端末のブラウザアプリ上にロードしながら、リモコン信号はBluetooth経由で操作する端末に送る。同社のHead of PR & Communications AsiaのPeko Wan氏は、この仕組みの優位性について「スマホなど端末に複数のアプリを入れて管理する煩雑さが解消され、端末のストレージにも余裕が生まれる」と説明している。

 このほかにもオペラが開発する、直感的な操作感を実現した無料ブラウザアプリ「Coast」のAndroid版についても開発初期段階のビルド版が端末上で動かせるものが紹介されていた。既存のiOS版とAndroid版との違いはアプリの画面上での操作のほかに、Android独自の3ボタンによる操作も使えるようになる点だ。

《山本 敦》

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