OS Xを狙う初のランサムウェア「KeRanger」が発見される
ブロードバンド
セキュリティ
注目記事

米Palo Alto Networksは現地時間6日、OS Xで動作するランサムウェア「KeRanger」を発見したことを発表した。
OS Xを狙うランサムウェアとしては、2014年にKaspersky Labが「FileCoder」を発見しているだけだが、「FileCoder」は不完全なソフトで、脅威とはならなかった。しかし「KeRanger」は、OS Xで発見された、「初めて完全に機能するランサムウェア」だという。
「KeRanger」は4日に、OS X用BitTorrentクライアントソフト「Transmission」のインストーラーから発見された。このインストーラーは数時間前に配布がスタートしたばかりで、発見時点でもまだ配布が行われていた。この感染がどのようにして起こったかは確認できていないとのこと。
「KeRanger」有効なMacアプリ開発証明書で署名されており、AppleのGatekeeperを無効化。3日間潜伏し、その後、ファイルを暗号化し、特定アドレスに1ビットコイン (約400ドル) を支払うよう要求してくる。Time Machineバックアップ ファイルの暗号化も試みる模様。
パロアルトネットワークスは、Transmission ProjectとAppleに報告済みで、両社は対処を実施したとしている。
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/
関連ニュース
-
日本語で脅迫するランサムウェア「Locky」が拡散中
ブロードバンド -
2015年「影響が大きかったセキュリティ脅威」、“ランサムウェア”が急上昇
エンタープライズ -
ランサムウェア対策は、定期バックアップが効果的
ブロードバンド -
国内急増中の「Invoice」スパム、「vvvウイルス」攻撃だった
ブロードバンド -
「vvvウイルス」、日本への流入は限定的
ブロードバンド -
マクロを利用する不正プログラムが増加中
ブロードバンド -
不正広告に日本から900万アクセス、トレンドマイクロが調査結果を公表
ブロードバンド -
高度なランサムウェアを作成できる無償キット「Tox」が出現
ブロードバンド -
日本を標的にした「Cryptoランサムウェア」が4月中旬より出現中……ファイルを暗号化して脅迫
ブロードバンド -
日本語で脅迫するランサムウェアがついに登場……トレンドマイクロが初確認
ブロードバンド