ドローンへのワイヤレス充電が可能に!日本電業工作とエンルートが実証実験
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
実証実験では、送電器、送電アンテナ及び電波を直流に変換するレクテナをセットにした日本電業工作のマイクロ波給電システム「MiRAC 2.4GHz」を、エンルート製のドローンベースラックとドローンに4台実装し、ベースラックに収納したドローンへ最大50Wの非接触給電を行った。
結果、充電電流値は1A以上で、ドローンに搭載されたバッテリー(6直列リチウムイオン、2200mAh)を約2時間で満充電できることが確認できた。また、4台のドローンに対して順次切り替えて充電することも可能とのこと。
これまでバッテリー交換には一定の手間を必要としていたが、同技術ならベースラックにドローンを置くだけで充電が行える。また、従来の接触型の充電と比べると接続端子がないことから防塵・防水性能を向上させたり、充電不良や降雨などによるショートを防げる。
「MiRAC」シリーズはドローンや産業用ロボットへの給電システムとして日本電業工作が提供しており、現在は5.8GHz帯を使用した最大750W出力の「MIRAC Hi-Power 5.8GHz」と最大50W出力の「MIRAC Low-Power5.8GHz」がラインナップされており、今後、2.4GHz帯での実用化に向けてさらなる軽量化や、様々な用途への適用に向けて開発を進めていく。
伝送効率は横ズレ±10mmの範囲で80%以上を達成しながら受電装置は30g以下と、電磁誘導コイルなどと比較すると圧倒的に軽量となっている。
26日から幕張メッセで開催される「ジャパン・ドローン2016」ではエンルートのブースで展示が行われる予定だ。
《防犯システム取材班/小菅篤》
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