ThinkGeekはコンピュータやITテクノロジ-、エレクトロニクスなどが好きなギーク(=オタク)と呼ばれる人たちをターゲットにした通販サイトで、ガジェット、コンピュータ周辺機器だけでなく衣料品や食品、雑貨なども販売していて、その独自のセレクションセンスで世界中のファンの心を掴んでいる。
テスラ・ウォッチはThinkGeekが自社で企画したオリジナル商品だ。科学者テスラ・ニコラの名前がつけられたテスラ・ウォッチはテスラコイルをイメージしているのか真空管風の飾りが目を引く。中にはLEDが内蔵されているようで手動で光るようになっている。時針・分針、秒針の文字盤に別々になっていたりとごちゃごちゃした感じが実にスチームパンクな趣き。かなり大ぶりながらアラーム機能ひとつないアナログ時計ということで「ハッタリ」感も満載だ。
そう、これはエイプリルフールのウソである。同じ月に発売を控えたアップルウォッチを意識したジョーク記事だったのだが、大手通信社が真に受けて報道したり、テスラモーターズの株価が数分間跳ね上がったりとコトが意外な方向へ発展してしまい、米国ではかなり話題となったという。ThinkGeekのテスラ・ウォッチの企画の過程は明らかではないが、テスラモーターズのジョーク記事のすぐ後に発売された。おそらくこのテスラモデルWにかけたダジャレ商品なのだろうかと考えさせられる。価格は69.99ドル。ThinkGeekは国際配送に対応しているので、日本からも購入可能。最新のスマートウォッチとは真逆の道をあえて疾走するようなこのセンスを「おバカ」と見るか「イケてる」と見るかは人それぞれだ。