災害時にラジオに割り込んで防災行政無線が配信される防災ラジオ
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そうした課題の解決策としてリズム時計工業が提案しているのが、11日まで東京ビッグサイトで開催されていた「SECURITY SHOW 2016」にて実演デモされていた防災ラジオシリーズだ。
平常時はAM/FMラジオとして使い、災害発生時にはアナログ防災行政無線がラジオに自動で割り込んで配信されるというのが、同シリーズ共通の特徴。
同社が提供する防災ラジオシリーズには多数のラインナップがあるが、今回、実演デモを見せてもらったのは、市町村災害時緊急放送の自動受信に注力したPLL防災行政ラジオ「あんしんラジオ かかしくん歳兵衛(9ZQA20)」となる。
本体はFM/AMラジオの受信のほか、防災行政無で使われている周波数帯にも対応(生産時に指定した周波数を1波のみ設定)しており、防災行政無線が発報された際には、直接本体が受信し、ラジオに割り込んで防災行政無線が流れる。
他にも自治体ごとのニーズに合わせた運用方法に対応しており、街全体にくまなく屋外拡声器を設置するより費用負担が少なく、まだまだ高価なデジタル防災行政無線の個別受信機よりも安価で導入できるといったメリットから、すでに200の地方自治体が導入しているとのこと。
その他のラインナップとしては、緊急地震速報を自動検知し、防災行政無線(60MHz/アナログ波)の自動受信機能を備えた防災行政ラジオ「フラッシュなまず(9ZQA40)」や自治体からの防災行政無線を直接自動受信する「あんしんラジオ おにぎりくん(9ZQA07/08)」、FM緊急割り込みレシーバー「あんしんラジオきくぞうくん2号(9ZQA33AZ)」などがある。
同シリーズの多くは、ラジオとして使えるだけでなく、側面に高輝度の白色LEDを搭載しており、非常用のライトとして使うこともできる(一部非搭載の機種もあり)。
さらに今回、参考展示として、60MHz帯デジタル市町村防災行政無線(同報系)個別受信機もお披露目。新デジタル方式ARIB規格に対応し、STD-T115準拠し、従来のアナログと比較した場合はよりクリア音質を実現し、データ通信なども可能になっている。
《防犯システム取材班/小菅篤》
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